歪んだ物差し | 路傍の如来   多々方聖道石  こよなき幸せの仏教     

路傍の如来   多々方聖道石  こよなき幸せの仏教     

♡仏教の最高峰♡頂乗仏教♡如来寺♡人々を堅固な安らぎ.喜び.幸福.満足へと導く.大乗.小乗.宗派.部派を超越した仏教.目覚め.乗り越え.解き放て.[覚醒][超越][解放]

JR上野駅不忍口前.辻立ち.托鉢.御相談 eメイルbongteng@live.com

生きていれば.好い事もあれば.悪い事もあり.好い日もあれば.悪い日もあるもの…
そんな当たり前の物事に.いちいち執われたり.拘ったり.喜怒哀楽していてはいけません…
また.つまらない物事.下らない物事.どうでもいい物事に対してもも同様であり.いちいち意に返したりせず.無駄な反応をしないように心掛けることが大切なのです…
つまりは当たり前の物事を当たり前と捉えずに.当たり前でない物事を当たり前と捉えてしまう愚かさが.不毛な欲望の無限ループへ陥らせて行くのです…
好い時こそ.奢る事なく.謙虚であれ…
悪い事が続く時こそ.己れを鼓舞し.克己して試練に打ち勝て…

戦国武将の山中鹿介が.我に七難八苦を与えたまえ…と言った有名な言葉の意味を考えた事がありますか?
別にマゾヒストでも.禁欲主義だったからでもなく.有利な位置にいたからでもなく.
七難八苦からの逃避ばかりを図るばかりでなく.艱難辛苦に見舞われた時.それらを真正面から受け止めて.その正体や本質を見破れば.本当は怖れるに足りない事を識り.妄想的な魔境を乗り越えた境地に至るのですから…

実はこの言葉の中に.堅固で安定的な[幸せ]のヒントもあるのです…
例えば.前の大戦で.無尽の廃墟と化した国土を.日本人は如何にして奇跡の復興を為さしめたかと言えば.戦争の恐ろしさや無惨さとを体験した日本人は.平和の有り難さや幸せを噛み締めながら.前向きに.努力精進したからに他ならず.それを民族の優位性に帰結させたのは.後に続いた本当は愚かであるのに.浅薄.短絡な能書きや戯れ言を最もらしく宣う口先から生まれたような詭弁家が社会をリードしたからであり.奇跡の復興とその凋落も.決してアメリカが画策したからではなく.世界を見渡しても.何時の時代もそんな権勢欲ばかりが強い無能な輩とそれを奉り上げる無明な大衆により.衰退してゆくのです…
幽霊の正体見たり.枯れ尾花…

どんな不幸な出来事でも.有能な人物とはそれをチャンスへと変えてゆく…
一方.思慮のない無思考な人物とは.どんな幸福をも災いにしてしまう…
楽は苦の種.苦は楽の種なれば…
まさに故人曰く.苦労は買ってでもしろ…

世界の本質は苦なり…
世界は滅の性質のものであり.欲望は無常なり…
執着.愛着すれば必ず苦へと至る…
そんな無常な現実世界を生きねばならぬ我が身なれば.自我や所有への執着.愛着もまた無常なのだから.目覚め.乗り越え.解き放たれて.そんな煩悩を慈悲の心へと転化してゆくしか.存在性の向上は望めないのです…

色を観ずれば聚沫の如く.感受は水上の泡の如く.想念は春時の陽炎の如く.諸行は夢の如く.諸々の識は幻の如しと観ぜよ…