◆迷信.妄想からの解放
不毛な盲目的.妄想的なもの事への執着.愛着を乗り越え.超越せねば.無明から解き放たれる事も出来ない…
得体の知れない神仏.怪しげな力.似非科学.お化け.霊魂.祟り.怨念…
神様が人間を創造されたのではなく.我々.人間が神様を創造したのであり.原初は.他の生命.環境.現象.物事のお陰さまで生かされている儚い存在でしかない人間が.そんな他の存在.天地自然.森羅万象に対する感謝や恐れの象徴として神を創ったのですが.悪意ある者達の手により.無明で盲目的な人々を誑かし.誘導し.貶め.虐げる為に.人間存在より高い位置から.人々を支配し.罪悪や運命を審判し.差配する得体の知れない神や仏は捏造されたのです…
そんな迷妄なものに支配され虐げられる世界に.出世したのが.お釈迦さまであり.如来なのです…
人の身に生まれるのは難しく…
今.命あるは有りがたし…
正しい法を聴くのは難しく…
如来の出世は有りがたし…
人間として生まれることは尊く.今.生きている事はもっと尊い…
幽霊の正体見たり.枯れ尾花…
阿呆の正体見たり.プラパンチャ…
◆幸福と不幸
幸福を言えば.煩わしい出来事が少ない事に勝る幸福はない…
不幸を言えば.欲望が多い事に勝る不幸はない…
色々な物事で.苦労した挙げ句に面倒が少ない事の幸福を覚るもの…
心を平穏にする事が出来て.漸く欲望の多い事の不幸を覚るもの…
【定義集】
◆苦(ドゥッカ)
マイナス感覚
不安定さ.不完全さ.苦しみ.悩み.憂い.難儀さ.迷い.心痛.嫉妬.憎しみ.恐怖.哀しさ.悔い.飽き.退屈.儚さ.脆さ.弱さ.空虚さ.惨めさ.実質のなさ.不満.怒り.不本意.無常さ.無念さ.無明.欲.渇きなど
[思い通りにはならない]という人生の絶対真理
◆楽(スカ)
プラス感覚
安定.満足.喜び.快楽.幸せ.静逸.潤い.慈しみ.
◆所有の次元の事物
金銭.財産.物欲.地位.名誉.称号.身分.異性.伴侶.家族.仲間.権威.権利.承認.理解.権力.勢力.威力.健康.長寿.若さ.知識.情報など
☆所有により.幸せになる.人生の目的物と勘違い.錯覚.妄想する短命で無常な小楽
☆輪廻(リインカーネーション)から言えば.
所有の次元の事物とは今生に置いてゆくものに過ぎず.却って後ろ髪を惹かせ執着.未練を残し.悪い処へと転生してゆく.この岸に繋ぎ留めさせる悪因縁となり易い…
◆存在の次元の事物
業(カルマ).精神性.人格.人の質(性質).人柄.器量.寛容さ.実直さ.知性.存在感.本質的価値など
☆輪廻(リインカーネーション)から言えば.
存在の次元の事物とは.心的なエネルギーの業(カルマ)形成力であり.再生力である…
◆アガティ(真実を歪める認知バイアス)
思い込み.勘違い.欲目.偏見.邪見.固定観念.既成概念.錯覚.誤解.無知.無明.主観.感覚.感情.洗脳(染脳).色メガネ.差別.スティグマなど…
◆プラパンチャ
戯れ言.たわごと.能書き.空理空論.世迷言.絵空事.形而上学的観念.綺麗事.お題目.フィクション.虚構
◆得体の知れない神仏とは…
全知全能な唯一神.阿弥陀如来.大日如来.観音菩薩.不動明王…
精神性の次元
◆格次元に於ける階梯
渇望と存在欲に発する衝動による執着
①肉体的.物質的レベル
このレベルの人は物質主義的であり物事の獲得に価値を見出し物質的肉体的な安逸が主体的であると錯誤し.本質的には宗教や哲学でさえも物質的所有として[使えるもの]という認識でしかなく.それ以上の価値観を持ち得ません…
ですからこのレベルの人達の関心は信仰によるご利益であったり.御守護であったり恩寵や恩恵でしかなく.宗教(宗となる教え)や哲学には.実は興味が余り持てないの人であり.物質.肉体(所有の次元の事物)への価値判断が.精神的.存在的価値判断を上廻ってしまうのです…
②感覚.感情レベル
このレベルの人には繊細な人が多く.好き嫌い.快不快.美醜などという主観的な感覚により.物事を判断します…
これらの人達は感情による自我を満足させる物事に価値観を見出し.感覚的な欲望を満たす事こそが主体的であると見出し.善悪.浄不浄などという倫理感を上廻ったりします…
妄想的.神秘的な信仰に興味を持ちやすく.儀式のない宗教には魅力を感じない傾向があります…
③知識レベル
このレベルの人は.知識欲が旺盛で知識や理論による理論武装で安心感を得ようとします…
自分の主観や概念に執着し.客観的な理解.認識.判断を避ける傾向があります…
所有の次元へと向かう感情に発する妄想が深まり易く.神秘的で迷信的な知識や思想に興味を示し.カルト的な[第三の目]や[超能力]や[霊力]といった得体の知れない物事を求める傾向があり.高じてはパラノイア度を深めてゆく傾向があります…
読書や学習を通して知識は豊富ですが偏っていて余り活動的.実践的ではありません…
所有の次元を目覚めた心で眺めるならば.俗世の金財.名声.地位.権力などが塵あくたの如く映り.存在の次元において真に光り輝くのです…
理性的で客観的な理解・認識能力による高次元への進化が必要です…
④知的レベル(感性)
このレベルの人達は主に理屈や物事を客観的に観察し.理解.認識し発見してゆく事に関心があり.研究や開発などに価値観を見出します…
その価値を所有の次元に置く時.大いなる発見や成果を得られない事による苦や悩みを生じますが.存在の次元に於いては観察し理解し確証を得る事が主体であり.結果としての発見や成果とは付随物(付き随がうもの)な客体でしかなく.自己完結的なものなのです…
⑤叡智を伴う精神性レベル
このレベルの人達はカルマ(業)やサンカ-ラ(記憶の残滓)の浄化と存在としての価値観の向上に努め励みます…
[寛大であるのも.慈悲深く施すのも.生きている今しか出来ない事]
⑥超越精神性レベル
このレベルの人達はある意味で霊性を具えて来ます(※不滅の霊魂とかではない)
それは煩悩(存在欲.所有欲)から解き放たれ.渇望(渇愛)の完全な消滅を果たし.五集合要素(五蘊)を制御し.渇望(渇愛)の再生存と.再生成という軛(連鎖運動)を断滅した無我なる生命エネルギ-から顕現するのです…
[我れは我れにして我れにあらず.今あるは仮の姿]
人が完全へと向かう為には.注意深く客観的に啓発してゆかなければならない二つの資質があります…
一つは慈しみであり.一つは叡智であり.慈しみとは慈愛.慈善.親切.寛容といった情緒的な気高い資質であり.叡智とは人間の知的な心の資質であるのです…
もし情緒的側面だけを発達させて知的側面を無視すれば.心やさしい愚か者と成りかねず.逆に知的側面だけを発達させ情緒的側面を無視すれば他人を考慮しない無情な知識人と成りかねない…
それ故に高い人質(クオリティ).格(レベル).境地(ステ-ジ).度量(ラージ)などを磨いて行く為には.情緒的側面である感情と知的側面である理性という両者を発達させて両極の中道に安定点を見い出せなければ.前向きで歓喜に満ちた平安な仏教的な生き方など達成することが出来ないように.自らが向上してゆくためには叡智により自我を焼き尽くし無我な存在となる事と他者を慈しむ行為とは不可分に結びついた必須なものなのです…