兄が私を殴る時

何かに苛立っている時はすぐ分かったが

笑いながら私を小突く理由が今でもわからない

口の中に靴下を詰めこまれた時も

兄は笑っていた

子どもがおもちゃで遊んでいる感覚なのだろう

とても楽しそうにしていた

母は兄が私の口に靴下を詰め込むのを見ていたが

特に止めることもなく

私が叫んでようやく

「やめなさい」

と嗜めるくらいだった

わたしは壊れないおもちゃだった