ニューロダイバシティという概念をご存知ですか。
1999年にJudy Singerという社会学者が
自閉症は脳神経のバリエーションのひとつであると唱えました。
彼女自身、また彼女の母親もそして娘も
自閉症スペクトラムとともに生きていたようです。
彼女いわく、自閉症は
病理でも、異常でも、欠落者でもなくて
脳神経が違う形で配線されている人たちであり、
ユニークな文化をもっている人たちであり、
マジョリティにあわせて直さなければならないものではなく、
ありのままに尊重される存在であると説明しました。
その後、ニューロダイバシティは自閉症の権利運動にとどまらず、
さまざまな脳神経のバリエーションをもって生きる人たち、
たとえば、感覚や記憶のしかたの違い、
コミュニケーションの違い、
協調運動や器用さの違いをもった人たち全体の
人権を尊重する運動として発展していきます。
日本語で「違い」と「間違い」は
たった一文字「ま」が異なるだけですが、
その概念は大きく異なります。
英語で”Disorders"と”Differences"は
最初の一文字”D"が同じですが、
その概念はやはり、大きく異なります。
人と同じでないこと、つまり
「違い」、”Differences"というのは
分からないことがたくさんあるため、不安を引き起こすものです。
それ自体、おかしいことではありません。
でも、「違い」、”Differences"イコール
あってはならないことではないのです。
本来、人間はひとりひとり違うのです。
違いがあるから相互への関心を高め合うことができます。
もっと知っていこうとして、会話がうまれます。
補いあえる部分に気づき助け合うことができます。
「違い」から不安だけでなく
興味や好奇心を育てていける心を養っていきたいものです。