今度の日曜日は母の日ですね。
母、母子を描く絵本はたくさんあります。
ピーター・レイノルズ作の「ちいさなあなたへ Someday」(主婦の友社)には
母親のライフサイクルが描かれています。
子育てのなかで、母親も育っていきます。
母子の心理的物理的距離は少しずつ変化し、遠く開いていきます。
「遠く」というのは、決して見放してしまう距離ではなく、
すごくどきどきしながら、だけど、おなじぐらい
「だいじょうぶ」という信頼を傾けられる距離なのです。
この「信頼」とは、間違いを犯さない、失敗はしない、悲しいことは起こらない、
ということを信じるのではなく、
間違いから学べる、失敗から成長できる、悲しいときに誰かが力になってくれる、
ということを信じる力です。
この絵本は、
母の視線で母のライフを描いていますが、そこには、かならずしも母でなくても
私たち人間が成長していくプロセスがみえてくるのです。
一対一の関係にわくわくし、しがみつき、
そのうち、それぞれの世界があることを戸惑いつつも受け入れ、
それぞれの人生を送りながらも、それぞれの生き方を尊重し、
相手を思いやりながらも、自分だけの生き方に満足を覚える。
気が付くと、育てていた自分が育ち、育ててきたものが次の世代を育てていく。
こうしてバトンを渡していく人生が見えてきます。
自分の人生を愛し、次にバトンを渡していく過程のどんな場面においても
必要であればBONDSがパートナーとなっていきたいと思っています。