退院してから１週間近くになっていたけど
夫も家族も、あまり入院中の出来事について
私がどういう状態だったのか
自分達がどういう状態だったのか
語ろうとはしなかった。
目が覚めて意識がはっきりしてきた
9日目以降のことは分かるけど
そこまでの間は
救急搬送後の処置台の上で
スッポンポンでヒクヒクしてた
記憶を最後に、途切れ途切れしかない。
私も、なんとなく
「どうだった？」とか
根掘り葉掘り聞くのも
いけない気がしたし
今は聞きたくもなくて
関係者全員でフワッと避けながら
とりあえず今日まで来た感じだった。
目が覚めて人工呼吸器が外れた夜に
看護師さんから
「良かった！
最初は大きい機械が３台ついてて
救命センターの一番広いスペースで
心臓起きろ！心臓起きろ！って
ガンガンやってましたから」
と言われたが
気がついた時に残っていたのは
人工呼吸器が刺さってただけで
大動脈バルーンなんとかも
人工心肺ECMOも、
知らない間に装着され外されていた。
この日、
入院費の支払いで目にした
１７枚の診療明細書には
その、私が知らない間に
私に施された治療、使われた薬の
一部始終が記載されていた。
すごいなぁ・・・・・
これだけやったのか・・・・・
これだけの打ち手がある、という
日々進歩する医療、にも感動したけど
治療と同時に、このやったことを
ミスなく正確に記録する、という
その作業をする人にも感動した。
そして、その診療明細書と一緒に
クリップでまとめられていた書類の中に
診療計画書、なるものがあって
主治医と夫のサインが書かれていた。
完全房室ブロック
心筋梗塞疑い
症状 心停止
日付は救急搬送された当日。
時間は深夜のようだった。
続きは次回。