救命救急センター訪問を終えて
主治医と病室まで帰る。
「○○さんが居なかったのは残念だったね。」👨⚕️
ぺったんぺったん歩きながら
主治医が言うその人は
医師と看護師の中間みたいな人で
背筋のすっと伸びた美しい女性で
尖っていない声をしていて
はっきりした口調でも何故か落ち着くという
かっこいい人だった。
人工呼吸器を抜く儀式の朝、
いつにない音が呼吸器からしている、という異常に気づいて
その人が、ドクターに待ったをかけている光景を
半分ぼーーーーっとしながら見ていた。
「いやーよかったよ。
今日○○さんがいてくれて。
シューっていうその音がいつもと違うなんて
普通気づかないよ。
ありがとう。」
と、主治医がその人に言っているのを
薄目しか開かない朦朧とした状態で聞いていた。
いや、抜かれる身にしたらもっとですよ。
私からも心からお礼を言いたい。
異常に気づいてくれて有難う。
「はい・・・
チャンスがあったら、いる間に会いたいです💕」
「そうだね。で、どう?
リハビリは順調にやれてる感じ?」👨⚕️
「どーゆーのを順調って言うんですか?」🙄
「おとといより昨日、昨日より今日、
楽に出来るようになってるという感覚があるか。」
「それはあるかな。頑張ってますもん。」😏💪
「いや、だからさ、
頑張っちゃダメだからね。
頑張るもんじゃないから。
頑張らないで。」
出た!
頑張る禁止。
無意識に”頑張る”が口をついて出るって重症なんかね😅
「はーい✌️」
病室につくと
主治医の電話が鳴り出し、すぐ行くと答えている。
入院中見ていると、本当にしょっちゅう電話が鳴っている。
やっぱ勤務医というものの労働量はハンパなさそうだ。
過労で倒れないか、そっちが心配になる。
「あ、じゃあ。
他に何か気になることある?」👨⚕️
「んーーーあとは
薬疹が治りません、と
左手足痺れてます、と
世界が水玉に見えます、と
すでに先生が知ってることだけで
あとはポジティブです。」
「いいね。ポジティブ。
ポジティブで行きましょう!」👨⚕️
そう言って笑いながら
またぺったんぺったんと病室を出ていった。
続きは次回。