「分かりますか?今日で6日目です。」
主治医と思しき医師に声をかけられて気がついた時、
私は口をバカッと開け、身体は何かにくくりつけられ固定された状態だった。
口の中に何かメチャ太いものが入っている。
喉の奥まで刺さっているっぽい。
手はベッドに縛りつけられている。
時々、看護師さんが
「ちょっと苦しいけど頑張ってください」
とゴゴゴーーーーっと吸引器みたいなもので喉の奥を吸ってくれる。
あとから聞くと、この口の中に入っていたものが人工呼吸器。
で、この私が気がつくまでの間に、人工心肺装置いわゆるECMOが装着され外されたらしい。
自分が何故こんな状態になっっているのか、さっぱり理解できない。
とにかく固定されて口あけて天井を見ているしかなかった。
何時間が経ったんだろう。何日経ったんだろう。
途中、看護師さんが
「寝ますか?」と聞いてくれた時、寝たら終わってしまう気がして
力を振り絞って首を横に振ってたけど、いよいよ耐えかねて「寝かせてくれ」と頼んだ。
「何かあったら押してください。」とナースコールを握らせてくれた。
それを放したら終わっちゃう気がしてただ必死に握りしめていた。
怖い。怖い。怖いようーーーーーーー。。
辛い。苦しい。苦しいようーーーーー。。
寝たいはずなのに目をランランと見開いてる気がする。
天井のダウンライトの輪っかがワンワン襲ってくるように見えるぞ。錯覚か。
思考停止状態だけど、涙だけボロボロ出てくる。
拭けない・・・。
続きは次回。