その日。

 

 

朝起きるとなんだかだるーい・・・。

 

 

熱を測ると37.5度。

 

 

まずいなぁ・・・・

 

 

その日は午前中は外出のアポ、

 

 

午後は外せないイベントリハーサルがあった。

 

 

 

いつもなら、私は熱に強く

 

 

37度台ぐらいは普通に気合いで動いていたのだが

 

 

その日はなんだかヤケにだるく

 

 

珍しく病院に行こうと思った。。

 

 

 

「やばい、、熱がある。」

 

 

「コロナじゃないよね・・・」

 

 

夫とそんな会話をしながら家を出た。

 

 

10分足らずの距離のはず。

 

 

けど、途中でなぜか足が鉛のように重くなり動けなくなった。

 

 

・・・今思えば既に普通じゃなかった。

 

 

なんだ、、これ。。。

 

 

マジ調子悪い・・・・

 

 

なんとか力を振り絞ってかかりつけのクリニックへたどり着いた。

 

 

「症状からしてコロナではないですね。」

 

 

「よかったです。」

 

 

「胃腸からきているんじゃないかな。

 

 

 お薬出しておきましょう。」

 

 

「はい。」

 

 

「お大事にね。」

 

 

「ありがとうございました・・・・。。

 

 

 ここに来るのがこんなにしんどいの

 

 

 初めて。」

 

 

「気をつけて。お大事に。」

 

 

病院を出て、薬局で薬をもらった。

 

 

しかし・・・帰りは、息よりさらに

 

 

尋常じゃないくらい身体はどんどん重たくなっていった。

 

 

歩けない・・・。

 

 

途中で何度か立ち止まり、深呼吸しながら

 

 

足を引き摺るようにズリズリしながら

 

 

めちゃ時間かかって家に着いた。

 

 

「どうだった?」

 

 

「胃腸炎だって。」

 

 

とにかく、何だか体がつらい。

 

 

薬を飲めば楽になることを期待して

 

 

とりあえず薬を飲んでベッドに入った。

 

 

が、このあと良くなるどころか、

 

 

体調はみるみる悪くなっていった。

 

 

 

この時点で心筋炎だとわかれば

 

 

人工心肺装置までつけなくて済んだかも

 

 

とあとで病院で言われた。

 

 

確かに、あの時見つけてくれていたら・・

 

 

と思ったこともあった。

 

 

けれど、それは相当難しいものらしい。

 

 

劇症型心筋炎というのは風邪みたいな

 

 

症状で始まるので診断が難しく、

 

 

この時点で心筋炎を疑い検査をし、

 

 

というのはほぼ無理に近い話だと。

 

 

 

 

心臓で何かが起き始めていることなど

 

 

夢にも思っていない私は

 

 

いつもみたいに翌朝には楽になっていることを

 

 

期待してひたすらベッドで丸まっていた。

 

 

 

しかし、、状況はさらに最悪になっていく。

 

 

 

 

続きは次回。