おはようございます。
毎日暑い日が続いておりますね
猫ちゃんを自由にどこでも行き来ができる状態にしているご家庭で、
「エアコンのない部屋に行っちゃうんですよね」とおっしゃる方がおられますが、
エアコンのない部屋にいると、この暑さでは具合が悪くなりますので、エアコンのない部屋に行かない対策を立ててくださいね
猫ちゃんは涼しいエアコンがあんまり好きではなく暖かい場所を好みますが、
その場合はエアコンのある部屋で毛布や座布団など自分で調節ができる場所を作っていただければ大丈夫です。
さて、ご存知の方もいるかと思いますが、今回は猫ちゃんの心筋症について少しお話しさせてください。
わんちゃんの心臓の病気は弁膜症(僧帽弁閉鎖不全症などの心臓の弁が閉じにくくなり逆流が起こる病気)が多いため、
ワクチンの時の聴診や「咳」が出るので致命傷になる前に飼い主さんも気づかれる事が多いように思います。
一方猫ちゃんの心臓の病気の代表的なものである「心筋症」の場合は、「突然呼吸が苦しくなった」「突然後ろ足が立たなくなった」「突然倒れて動かなくなった」というケースが多く、そうなってからではなかなか救命することが難しい場合が多いです。
さっきまで元気だった猫ちゃんが突然苦しそうにしていて、
病院に連れていくと、いきなり「かなり危ない状態です」と言われるため
飼い主さんは何が何だかわからないと思います。
心筋症は心臓の筋肉の異常で、心筋が分厚くなったり、硬くなったりして心臓の動きが悪くなり、
胸水や腹水が溜まったり、「血栓」ができてしまってそれが股の血管に詰まって後ろ足が動かなくなったり、心臓の血管に詰まって突然死したりします。
聴診でたまに心雑音がある子もいますが、心雑音がない子は症状もあまり出ないため事前に気づくことは難しいケースが多いです。
そのため、私は猫ちゃんには少なくとも1年に一度(理想的には半年に一度)は心臓の超音波検査、胸のX線撮影をすることをお勧めします。
心臓の筋肉が分厚くなっているケースはわかりやすいのですが、分厚くならないケースはわかりずらいため
定期的に診ることで変化に気づき、早めにお薬を飲んで状態の悪化を少しでも遅らせることができます。
健康診断は猫ちゃんの場合なかなか性格的に臆病な子が多く病院に来ることが難しい子もいたり、
エコー検査が性格上鎮静剤なしでは難しい子もいますが、年に一度のワクチンの時にでも一度ご相談いただければと思います。
わんちゃんの場合はフィラリア予防、狂犬病、伝染病予防のワクチンや爪切り、
トリミングなど猫ちゃんよりも病院に来る機会が多いように思いますが、
猫ちゃんは年に1度のワクチンくらいしかいらっしゃらない方が多いように思いますのでその機会にご相談いただければと思います。
もっと早くに来てもらえれば、、、と思う事が多いですが、
とてもじゃないけど悲しんでいる飼い主さんにそんな事言えませんし、そんな事を言ったところで亡くなってしまった猫ちゃんが
戻ってくるわけではありませんし、実際元気な子を病院にわざわざ連れてくるという発想がなかなか難しいことは理解しております。
なかなかすばしっこい猫ちゃんを捕まえて病院に連れてくるというのは至難の技である事は重々承知しておりますが
できれば猫ちゃんの健康診断を、血液検査だけではなく胸の画像診断も検討してみていただければと思います。
写真は我が家のプッチーお嬢さんです
だいぶお年になってますが、頑張っております。
イーグルスの試合をテレビやパソコンで見ていて、ホームランとか点が入って私が大声で大騒ぎすると
「うるさいなあ」という顔をして私の近くを去っていきます。。。
昨日はイーグルス勝って良かったですね。
野球選手はこんなに暑いのに試合があるから大変ですね。
熱中症にはくれぐれも要注意ですね。