今日の東京は晴れ晴れです。

気温は20℃を超えて、半袖の方も多くお見掛けしましたニコニコ

 

お参り後は聴聞を致しましょう。

 

 

今日の御講師は、広島県三次市、善徳寺の長谷川憲章師です。

 

 

 

 

青字が長谷川師の言葉の要約です。

 

 

<運動の王様>

 

今は2024年ですが、

1880年ごろ、明治時代の日本人の平均寿命をご存じですか?

女性は50歳、男性は46歳です。

ところで、今、この会場にお越しの皆さんはおいくつですか?

もう、皆さん、十分長生きしましたね笑

それでも、

もっと、もっと、思うのが私たちですよね。

 

さて、長寿のためには健康でなければなりませんが、

健康には五つの大事なことがあります。

  一つ目は、適度な栄養

  二つ目は、適度な運動

  三つ目は、適度な休息

日常生活でこれは気を付けて行かなければなりませんが、

それでも「老い」や「病い」は静かに忍び寄ります。

そこで、

  四つ目が、内服薬

それでも無理であれば、

  五つ目が、外科的措置

 

この五つで、何とか「老い」や「病い」を緩やかなものにしようとしていきます。

それでも、治そうと思っても、なかなか治るものではありません。

 

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それでも、歩けるうちは歩いてお寺に出かけたい。

そう思いますよね。

 

皆さんは「運動の王様」をご存じですか。

それは専門家によると、スクワットだそうです。

スクワットをすると、

糖尿病

高血圧

認知症にも効果が出るそうなんです。

 

今日は誰でも椅子でできる、簡単なスクワットを紹介しましょう。

 

まずは椅子に腰かけた状態。

そこから、いきなり立たずに頭を前に倒します。

 

 

そして、その姿勢を保ったまま立ち上がります。

 

 

 

スッと立ち上がりましたが、膝の負担が軽いのを感じましたでしょうか。

 

 

そうしたら、また、座ってみましょうか。

今の反対の動作です。

前を倒して、座ります。

 

 

はい。

どうでしょう。

膝への負担が小さいのを実感できたでしょうか。

 

 

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話は変りますが、

皆さんは夏休みの宿題は、

先に済ませてしまう方でしたか?

それとも、

後からまとめてやる方でしたか?

 

私は後からまとめて、必死にやる方でした。

だって、いきなりあんなにたくさんの量を見たら、

最初から「やる気」などわかないですよね。

 

それと同じで、

健康維持のスクワットも最初からたくさんやっても、長くは続きません。

だから1回でいいです。

食事で座ったら、やる。

これで一日3回確保。

 

それから、食事以外で、椅子に座る時だけやってみる。

それで、トイレでもやってみる。

日常生活の中の自然な動作だから、これで一日20回は確保。

それで一年で7300回です。

 

あのですね。

仏像の前に行って、仏像の膝を触っても、

   やっぱり、膝の痛みは治りませんよ。

神社仏閣に行って、お守りをたくさん買っても、

   やっぱり、膝の痛みは治りませんよ。

 

少しの努力で、膝が元気なら、

これからも老いは緩やかになってくるのではないでしょうか。

そうしたら、お出かけも、お寺のお参りも元気にできますよね。

外にさえ出られれば、色々な方と触れ合うこともできるのですから、

今日からやってみては如何でしょう。

 

 

<お守りに乗せて>

 

今日の東京は晴れですが、

最近は天気予報でも「晴れ」のことを

「いいお天気」と言う事が少なくなってきました。

 

私たちは「晴れ」のことを「いい天気」と言う事が多いですね。

お出かけをするとき、

旅行をするとき、

運動会の時、

遠足の時、

晴れないと困りますものね。

 

ところが、

タクシーの運転手さん、

傘屋さん、

農家の人は

雨が降らないと困ります。

 

また、山だって、雨が降らないと

木が育ちません。

川の水が枯れていきます。

すると、下流の私たちも他人事ではないですよね。

 

こうなると

天気には

「いい天気」

「悪い天気」はなくて、

「私にとって都合のいい天気」がそこにあるだけなんです。

いい、悪いを決めているのは私たちです。

 

それでも、自分の都合のいいように願ってしまう。

これが、私たちの「願い」の実態です。

 

晴れ  くもり  雨  晴れ  くもり  雨  晴れ  くもり  雨  晴れ  くもり  雨  晴れ  

 

ここは浄土真宗のお寺です。

ほかのお寺さんと違うところはどこでしょう。

 

まずは、

外陣が広いか、あるかどうか。

お寺ではご本尊の有るスペースを内陣と呼びます。

内陣は、そのお寺のご本尊のいらっしゃるスペースです。

 

そして、

内陣から外のスペースを外陣(げじん)と言います。

この外陣とは、他宗ではお坊さんたちの修行のスペースなので、

大きなお寺を除いては狭く作ってあります。

 

ところが浄土真宗の外陣は、

お坊さんが修行をするスペースではなく、

門徒の皆さんが仏教のお話を聞くためのスペースですから、

内陣より大きく広いのが特徴です。

 

次に違うのは、

御朱印やお守りがない事です。

御朱印とは、追善供養の印ですから、

追善供養をしない浄土真宗にはありません。

また、お守りも、個人の願いを叶える宗教ではありませんから、

それも置いてはいません。

 

 

浄土真宗は

私の願い」を

仏様に聞いてもらう宗教ではなく、

「仏様の願い(あなたを仏にします)」を

私が聞く宗教なんですね。

 

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私の祖父は、ハワイの開教使でした。

開教使とは、仏教の教えがあまり広まっていない地域に、

その教えを伝えるために奉仕する僧侶の事です。

そのこともあって、私の母親、

つまり、祖父にとっては娘ですが、

私の母はハワイ育ちでした。

 

そんな家庭環境でしたので、

うちの広島のお寺では、よく、ホームステイを受けていました。

 

ある時のことです。

3週間のホームステイの外国人がうちのお寺にやって来ました。

広島ですから、見どころと言えば、

まずは、原爆ドームや厳島神社ですが、

そこには仲間たちと行ったようでした。

 

次に「日本らしさ」と言えば、神社仏閣です。

仏閣は、うちがお寺ですから、これでおしまい笑

じゃあ神社は?、ということで、うちから車で1時間ほどの距離にある、

島根の出雲大社の案内をすることにしました。

 

その子は16歳の子でしたが、

神社では物珍しさもあって、

お守りを買ってきました。

 

買ったお守りを見せてもらって、

私はびっくりしました。

 

「長寿のお守り」

 

16歳なのに、神様に「長寿」のお願いなの?

オイオイ・・・・。

 

いや、びっくりする私に

次にこんなことを教えてくれました。

 

「これはおじいちゃんに買って帰りたい」

 

ああ、

そうなんだ。

 

自分の願いを叶えるための「お守り」ではなく、

大好きなおじいちゃんの

       長生きを願った「お守り」なんだと。

 

こうやって使うのが、本当のお守りなのかもしれません。

この子の心をお守りに乗せていくんですね。

 

素敵なこの子の心に

きっと神様は願いを叶え、

それを仏様はニコッと笑って微笑んでくれることでしょう。

 

 

お願い  お願い  お願い  お願い  お願い  お願い  お願い  お願い  お願い  お願い  お願い

 

 

長谷川先生は「デイサービスの職員さん」のように

上手にスクワットを誘導されていましたが、

少しでも長い間歩ければ、お寺のお参りもお出かけも出来るのですから、

会場の方はニコニコしながら参加されていましたニコニコ

 

ところで、皆さんはいくつお守りをお持ちですか。

願いが叶う、叶わないより、

それを持って「安心したい」と言う方もいるでしょうから、

それもまた「良し」でしょうか。

 

私は?と言えば、

人から頂いたもの以外はお守りを持ってないのですが、

これは、これで私は困らないのです。

 

さて、私たちは

  お守りがあっても

  お守りがなくても、

  願いが叶っても、

  願いが叶わなくても、

これからも我が人生を精一杯生き切って参りましょうニコニコ

 

 

今日もようこそのお参りでしたお願い