今日は私のお手次寺(おてつぎでら)にお参りに行ってきましたニコニコ

ちなみに私のお寺の外観はインド様式なんです。

 

 

今日はお寺の新年会です。

 

 

お勤め(正信偈)のあとは住職の白川淳敬師の挨拶です。

 

 

お勤めの後は、法話会です。

今日の御講師は、神奈川県海老名市自然寺の村上弘樹師です。

 

 

 

 

青字が村上師の言葉の要約です。

 

 

<仏様とご縁を結ぶ>

 

※本日のご讃題(テーマ)

 

如来の作願をたづぬれば
苦悩の有情をすてずして
回向を首としたまひて
大悲心をば成就せり

            (正像末和讃)

 

(意訳)
阿弥陀様が、四十八個の願いを起こされた理由を尋ねると、
苦悩する私を見捨てないためでした。
長く修行した後、その功徳を私に回し向けることを第一に考えて
「南無阿弥陀仏」という六字の文字で、

私を苦悩から解放するという大きな慈悲を完成されました。

 

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法話会の前に、「聞法の心得」を復唱しているお寺は多いですね。

ここで、「聞法の心得」を改めて味わってみましょう。

 

 

<聴聞の心得>

一、このたびのご縁は

      初事(はつごと)と思うべし

   

聞いたことがある、知ってると思うと、話半分に聞いてしまいます。

初めて話を聞くように、心新たに大切に聞いて下さい。

 

一、このたびのご縁は

   我一人(われひとり)のためと思うべし

 

私達は目や耳が外向けについているので、他人のことはよく見えますが、

誰かどこかの他人のことを言っているのではありません。

誰の事でもない、自分のことを言っていると思って、

自分一人のための仏様の言葉と思って下さい。

 

一、このたびのご縁は

   今生最後(こんじょうさいご)と思うべし

 

私達は明日の命、1年後の命があると思って、いろいろな予定を入れますが、

無常の世の中にあって、明日の命はわかりません。

また聞けばいい、後に聞けばいいと思わずに、今、仏様の話を聞いて下さい。

 

特に浄土真宗と言うのは、「他力本願」です。

他力とは

私に「何々しなさい」とは決して言わない宗教です。

むしろ、「仏様がこうしますよ」という

仏様の願いやハタラキを聞いていく宗教です。

そのために、色々な方に仏様とご縁を結んで欲しいですね。

 

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毎年本山では、1月9日~16日に、「御正忌報恩講法要」というものがあります。

親鸞聖人がお亡くなりになった、弘長二年(1262年)1月16日(旧暦11月28日)に

ちなんて、聖人のご遺徳をたたえ感謝する、最も大切な法要です。

 

さて、私の祖父と祖母のお話です。

私の祖母は1月9日の夕方に亡くなりました。

そして、私の祖父は1月16日の朝に亡くなりました。

 

私はその当時、京都にいましたが、

それ以来、祖父と祖母の亡くなった日付のご縁を強く感じるようになりました。

当時はさほど熱心ではなかった私に、

仏縁を大事にして、僧侶としてご門徒を大事にしておくれ」との

無言のメッセージのような気がしたのです。

 

目に見えない、形も臭いもないのが仏様なのですが、

仏様と言うのは「ハタラキ」なんです。

私はあらゆるご縁が仏様の「ハタラキ」だと思っています。

 

皆さんは、そんな不思議なご縁を感じたことはありませんか?

 

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初めて、子供が親の名を呼ぶのを研究した人がいます。

自分の子供が、パパ、ママと初めて呼んだ日のことを

皆さんは覚えていますか?

 

一般に、早い子であれば1歳前、

2歳手前では多くの子供さんが「パパ」「ママ」と呼んでいるそうですね。

その時に、「呼ぶ能力」は関係がないのだそうです。

 

生まれてから、親は子供に話しかけます。

それは一方的なことでありますが、

例えば、泣く子をあやして、寝たと思って離れて、

また、子供が鳴き始めたとき、親はこういうのです。

「ママはここよ。 大丈夫よ。 安心して」

そう言って、動けない子供に代わって、

親は自分から子供に近づいていくのですよね。

 

この親からの声ですが、

20000回ほど、親は子に聞かせているそうです。

それほど声を掛けて、その都度、子供を安心させるのです。

 

今、皆さん、ナンマンダブと言うことがあると思うのですが、

呼ぶと、安心をしませんか?

親という仏様が、実は常に私に呼ぶように働きかけてきたから、

皆さんは親(仏様)の名を南無阿弥陀仏と知って、呼んで、安心してるんです。

 

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私の家内は10年前に胃がんになり、手術をして胃を切っていますが、

その時通っていたのは「神奈川県立がんセンター」でした。

 

その病院では、病院の中に「本日の外来数」というのが表示されます。

当時で覚えている数字は600人です。

その後も、家内は元気になりましたが、定期的に予後の通院をしていて、

最近はその数が1000人になりました。

 

癌と言っても、人によってさまざまですから、

当然、何人もの医師が専門別にいて、

なおかつ、「胃」といっても医師は一人ではありません。

ナースも他のスタッフもいます。

 

そう考えると、

たった一人の命を救うために関わる人の数は、とんでもない数になるんです。

 

ところが、仏様はお一人で私たちを救うと言うのです。

ああ、有り難いなと思います。

 

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皆さんは生命保険に入っていますか?

生命保険は、どの方も月々支払いをせっせとしますが、

もらえるのは自分が死んだあとですから、

掛けている自分はもらえないんですよ。

 

じゃ、なんのために掛けるのでしょうか。

残された人の為にするんですよね。

しかも、後から掛けよう、じゃなくて、今掛けることに意味があるんですよね。

 

仏様のお話も同じで、今聞いておかないと、いつ聞くのでしょうか。

実は死んでからでは遅いのです。

今、聞いて、安心を頂くのがいいと思いませんか。

 

仏様とご縁を結んで、心豊かにこの1年もお過ごし下さい。

 

 

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法話会の後は、新年会です。

 

お食事です。

 

 

まずは、宗派の食事前のお作法で、言葉を言ってからお食事となります。

 

 

私の隣は知らないご婦人でしたが、

 「お家はこのお近くですか?」 

 「そうですか、では・・・・・」

声を掛ければもう、昔からの知り合いのように話せます。

本当にお寺の集まりは面白いものです。

こういうご縁を「阿弥陀様のお導き」「法縁」というのですね。

法縁の法とは、仏様の教えのことです。

ちなみに、この御夫人はこのお寺にお墓があるわけでもなくて、

「浄土真宗のお寺だから来ました」とのこと。

さすが、門の広い宗派ですね。

 

帰りに頂き物をしました。

お寺のネーム入りカレンダーと、スプーンです。

 

 

スプーンを作ったのは石川県輪島市の塗師屋(わしや)傳兵衛という会社です。

時期的なこともあって、ご縁を感じますね。

ちゃんと宗紋(下がり藤)もあります。

 

 

東京にいると見えてきませんが、

色々な方が関わって、このスプーンは私の元に届いています。

これもまた、「法縁」なのでしょう。

 

ちなみに私の誕生日と父の亡くなった日は同じです。

仏様はどのように私にハタライてくれたのかと、いつも思うところです爆  笑

 

 

今日もようこそのお参りでしたお願い