
今日の東京都心は晴天
でしたが、
風が強くて外を歩く時はちょっと🤏寒い感じでした。
今日もお参りの後は、法話を聞きましょう

今日の御講師は、東京都世田谷区正法寺の白川憲仁師です。



※青字は白川師の言葉の要約です。
<いつでも一緒>
私の息子は小学生なのですが、
ある時、音読の宿題が出ました。
今の小学校は児童全員に「iPad 」を支給して、
自分が音読をしている動画を撮影し、
それを先生に送信して、「宿題提出」となるんです。
さて、
息子の教科書に載っていた物語には、
かえるくんが出てきます。
それと、
がまくんが出てきます。
あと、もう一人、カタツムリくんが出てきます。
物語りには、タイトルが付いています。
タイトルは「ふたりはともだち (アーノルド=ローベル作)」です。
(画像お借りしています)

🐸 🐌 🐸 🐌 🐸 🐌 🐸
がまくんは、玄関前に座っていました。
かえるくんがやって来て言いました。
「どうしたんだい、がまがえるくん、きみ悲しそうだね」
「うん、そうなんだ」
がまくんが言いました。
「今、一日のうちの悲しい時なんだ。
つまり、お手紙を待つ時間なんだ。
そうなると、いつもぼく、とても不幸せな気持ちになるんだよ」
「そりゃ、どういうわけ?」
かえるくんがたずねました。
「だって、ぼく、お手紙 もらったことないんだもの」
がまくんが言いました。
「一度もかい?」
かえるくんがたずねました。
「ああ 一度も」
がまくんが言いました。
「だれも、ぼくにお手紙なんかくれたことがないんだ。
毎日、ぼくの郵便受けは空っぽさ。
お手紙を待っているときが悲しいのはそのためさ」
ふたりとも 悲しい気分で、玄関の前に腰を下ろしていました。

すると、
かえるくんが言いました
「ぼく、もう 家へ帰らなくっちゃ。
がまくん、しなくちゃいけないことがあるんだ」
かえるくんは、
大急ぎで家へ帰りました。
エンピツと紙を見つけました。
紙に何か書きました。
紙を封筒に入れました。
封筒に、こう書きました。
「がまがえるくんへ」
かえる君は、
家から飛び出しました。
知り合いの
かたつむり君に会いました。
「かたつむりくん」
かえる君が言いました。
「お願いだけど、
このお手紙をがまくんの家へ持っていって、
郵便受けに入れてきてくれないかい」
かたつむり君が言いました。
「まかせてくれよ」
かたつむり君は言いました。
「すぐやるぜ」
それから、かえるくんは、
がまくんの家へ戻りました。
がまくんは、
ベットでお昼寝をしていました。
「がまくん」
かえるくんが言いました。
「きみ、起きてさ、
おてがみが来るのを、もうちょっと 待ってみたらいいと 思うよ」
「いやだよ」
がまくんが言いました
「ぼく、もう待ってるのあきあきだよ」
かえるくんは、窓から郵便受けを見ました。
かたつむりくんは、まだ来ません。
「がまくん」
かえるくんが言いました
「ひょっとして、だれかが、きみに、お手紙をくれるかもしれないだろう」
「そんなこと あるもんかい」
がまくんは言いました。
「ぼくにお手紙をくれる人なんて、いるとは思えないよ」
かえるくんは、まどから のぞきました。
かたつむりくんは、まだやって来ません。
「でもね、がまくん」
かえるくんはいいました。
「今日は、誰かが、きみにお手紙をくれるかもしれないよ」
「ばからしいこと、言うなよ」
がまくんが言いました。
「今まで、誰も、お手紙 くれなかったんだよ。
今日だって同じだろうよ」
かえるくんは、窓からのぞきました。
かたつむりくんは、まだやって来ません。
「かえるくん、どうして、君はずっと窓の外を見ているの」
がまくんがたずねました
「だって、今、ぼく、お手紙を待っているんだもの」
かえるくんが言いました。
「でも、来やしないよ」
がまくんが言いました。
「きっと来るよ」
かえるくんが言いました。
「だって、ぼくが君にお手紙出したんだもの」
「君が?」
がまくんが言いました。
「お手紙に、なんて書いたの」
かえるくんが言いました。
「ぼくは、こう書いたんだ」
≪親愛なる、がまがえるくん
ぼくは、きみがぼくの親友であることを
うれしく思っています
きみの親友、かえる≫
「ああ」
がまくんが言いました。
「とても いいお手紙だ」
それから、ふたりは玄関に出て、
お手紙が来るのをまっていました。
二人とも、とても 幸せな気持ちで、
そこに座っていました。
長いこと 待っていました。
四日たって、
かたつむりくんが、がまくんの家に着きました。
そして、かえるくんからのお手紙を、がまくんに渡しました。
お手紙をもらって、がまくんはとても 喜びました。
おわり
🐸 🐌 🐸 🐌 🐸 🐌 🐸
さて、このお話。
大人が読み流せば、あっという間に終わってしまうし、
普通に考えれば、かえるくんとがまくんの友情物語です。
でも、ちょっと考えてみませんか。
かえるくんは、
がまくんの事が気になって仕方がなかったのです。
訳を知って、
かえるくんは、がまくんと一緒に「悲しんだ」のです。
そして、手紙を待つ間、
かえるくんは、がまくんと一緒に「幸せを感じた」のです。
最後は、
かえるくんは、がまくんと一緒に「喜んだ」のです。
人生は苦なり。
一切皆苦ですね。
時には悩み、
時には苦しみ、
時には涙する。
その時は決まってこう思います。
「私は一人ぼっち」
でも、
その私に
寄り添い、
一緒に悲しみ、
一緒に喜ぶ方がいる。
その存在を
忘れてはならないことだと思います。
ここからはbonbu-kokiが書いていきます。
今日もたくさんのお話をお聞きしたのですが、
「かえるくんとガマくん」にスポットを当てて、今日はご紹介しました。
実は、このお話は小学校の教科書に掲載されているだけでなく、
最近は若いお坊さんが法話で紹介していたりするのです。
先月は、山口県の布教使の田坂亜紀子さんが
東京の築地本願寺の本堂の法話でご紹介していますが、
その時、田坂さんは「ああ」の部分の深さを伝えてくれました。
それまで気が付かなかったけれど、
そうか、
そうだったんだね。
そういう「悟りのような気づき」なんですね。
嬉しい時、悲しい時、
いつでも一緒。
気が付かなくても
実は一緒だったんだね✨
私のために
こんな慈悲をくれたんだね。
それが「仏さまのお心」と似ているから、
お坊さんがこのお話をなさるのでしょう。
ありがたい。
この事。
気づいて、感じていきたいと思う事であります。
今日もようこそのお参りでした。
