「今回も見送って、2週間後にします。」
あれから2週間。お薬もサプリもきちんと飲んで、食欲も戻った、あいこ。
もし、血液検査の結果が、正常値に達していなかったら、やっぱり、その時は、延期しよう。
だって、大切なあいこの命だから。
と、思いながら、病院に向かう。
あいこは、朝食抜きにもかかわらず、うんちを4回。そして、車に飛び乗った。
で、走り出してすぐ、また、うんち!
飲んでるサプリが、悪い胆汁を、排泄するからだそうで、よく出ることは、良い印なのだ。
時間通りに到着。うまくいきそうな予感。いやいや油断は禁物。
そして血液検査は・・・
すべて、正常値だった!
「今日は、予定通り、避妊手術をやりましょう」
先生の不安材料は一新され、あいこも、この前より落ち着いている。診察台の上でしっぽまでふりたくって。
そして・・
手術は、無事終了。
迎えに行くと、手作りの術後服を着た、あいこが、待っていた。
よかった。本当によかった。
この日が来るのだから、2週間前の決断は、それで良かったのだと思う。
先生の言われた通り、緊急性のある手術とは違うからこそ、延期もできたのだが、忙しい中、予定を、ずらしても、あいこの命を第一に考えて、小さな不安材料のことも、きちんと伝えてくれて、
そして、大丈夫だと確信できたからと、手術に踏み切ってくださった、先生に、心から感謝する。
助手も務める先生の奥様が、子どもの頃飼っていた犬が、あいこそっくりで、思い出した、と、お話ししてくださった。
昔は、外で飼うことが主流で、今思えば、本当に、悪いことをした、もっともっと手をかけてあげれば良かった、あいこちゃんは、よかったです。と。
思い出すのだから、きっと、愛情たっぷり育てたに違いないのに、あいこを見て、そんなこと感じてくれたなんて。
先生も、奥様も、本当に、やさしい方。
リボンがつなげてくれた、先生とのご縁。
あいこも、リボン譲りの、良い運を、持っているのかもしれない。
これからも、油断せず、あいこを見守ろう。
本当に、私も、すぐ、油断しちゃうからなぁ。
あいこがここに、元気でいること、いっしょにいられることの、うれしさ、しあわせを、強く強く感じた、出来事だった。