海洋研究開発機構などは2日、南鳥島(東京都)沖でのレアアース(希土類)を含む泥の試掘作業で、深海底から泥の回収に成功したと発表した。

 

水深6000メートル近い海底で機器が作動することが確認され、技術的に最大の壁を越えた。

 

 

 

試掘は内閣府の大型研究プロジェクトの一環で行われた。同機構の地球深部探査船「ちきゅう」を使い、南鳥島沖の排他的経済水域(EEZ)で実施した。

 

1月18日に船から回収用の特殊なパイプの投入を始め、同30日、パイプが水深約5700メートルの海底に到達した。パイプ先端の装置で泥を細かく砕き、船からパイプに海水を送って圧力で押し上げる方式で、2月1日未明、最初の泥を船に引き揚げた。試掘は場所を変えながら計3か所で行った。機器に目立ったトラブルはなかったという。

 

同機構などは2022年、同じ方式で水深約2400メートルの海底から泥の回収に成功。今回の試掘は、レアアース泥のある同6000メートル級の海底から泥を回収できるかが焦点だった。

 

ちきゅうは2日に作業を終え、15日に静岡・清水港に帰港する予定だ。今回の成功を受け、同機構などは来年2月、1日最大350トンの泥を回収する本格的な試掘に着手する方針だ。