マダニが媒介する感染症SFTS=「重症熱性血小板減少症候群」の治療薬として、新型インフルエンザの治療薬「アビガン」を使用することを厚生労働省の専門部会が了承しました。今後正式に承認されれば、世界で初めてのSFTSの治療薬となります。

製薬会社の「富士フイルム富山化学」が開発した「アビガン」はウイルスの増殖を抑える作用があるとされていて、新型インフルエンザの治療薬としてすでに承認されています。

この薬について、製薬会社は去年8月、マダニが媒介する感染症SFTSの治療薬としても使用できるように厚労省に対して承認を求める申請をしていました。

厚労省の専門部会はきょう(24日)、この薬をSFTSの治療薬としても使用することを了承しました。

厚労省によりますと、今後正式に承認されれば、世界で初めてのSFTSの治療薬になるということです。

国立感染症研究所によりますと、SFTSは主にマダニに刺されることで感染するウイルスの感染症で、発熱や下痢などの症状がみられ、重症化すると多臓器不全を引き起こします。

国内での致死率は27パーセントとされていて、治療薬が待たれていました。

アビガンは新型コロナの治療薬の候補としても注目されていましたが、有効性を確かめられず、新型コロナ治療薬としての開発が中止されていました。


 

 

 

「1960 年代後半、政府の生物兵器研究所は、外来の病気を媒介したダニを注射し始めました。すぐに、近隣の人々がそれらの病気にかかり始めました。現在、ダニ媒介ライム病は風土病となっています。当然、政府は何も認めていません。」