「その手を取らせて」
-届かぬ愛の歪な運命-
作詞曲:ぐちり
編曲:あ子
ブラス:錦
Vocal:KAITO
———————————
雨と夢と血と餞別の祝祭を
何すれど報われず 咲くのは徒花
指を差す先 その切先が怖かった
人目を避けるように 光を鎖した
夢を見るより他に道等は無かった
お願い 誰か 教えて 誰か
ボクのことを救ってくれないか
願う傍ら現れた‘‘影’’は耳元 囁いた
『嗚呼、可哀想な子だ』
頭の中を忽ち巡る 貴方の声は陽炎
悪魔にも似た 不敵な笑みを零した
その手を取らせて
目を覚ませば見知らぬ場所
ここが何処かもわからない
ただ 使命なら知っている
これが運命と言うのならば
お前など 助けてみせよう
…可哀想な仔猫め
惨憺たる末路 夢も無い
酩酊する意識 答は無い
渾沌より出し 咆哮の雨
救済など嗚呼 夢の又夢
「教えて?貴方は何処から来たの」
『お前の傍にいただけさ』
「答えて!貴方はボクの何なの」
『俺はお前を────』
愛と呼ぶには歪な貌
手を取り合うことなどない
それでもボク(俺)は
貴方(お前)の手を握るから
掴んで離さないさ
死んでも離さないさ
「ここじゃ誰も助けてくれないから ボクは」
-壊れた心に生まれた心-
作詞曲:ぐちり
ギター:シシド
Vocal:KAITO
———————————
願うことはひとつだった
叶うことなどないことと諦めてた
ボクは必要とされてない わかっているよ
どうしようもないだなんて思っちゃいないが
何もうまくいかない日々を過ごすだけが
この人生だと そう思っていた
勘違い 誹謗 濡れ衣 冤罪塗れ
『どうにかなっちゃいそうだ』
鈍臭いから 頭が足りないから
ボクは生きていちゃいけないの?
誰か そこの誰かが 指を差して笑っている
誰もが それを誰もが 見て見ぬふりで過ごしている
誰か どこか誰か ボクを救ってはくれないか
こんなのもう『どうにかなっちゃいそうだ』
悪魔の証明は もう終わった
誰も 助けてくれやしないな
逃げて隠れる日々を過ごした
こんなのは もう 嫌なんだ
どんな時でも庇ってもらえて
どんな事でも認めてもらえる
例えば そう例えば こんな
人と巡り逢えたなら なんて
ありえないからさ
誰もいない世界で ただ眠っていたいだけなんだ
誰か それでも誰かが 傍に居てくれる気がして
誰か 誰かの声が ボクを呼んで叫んでいる
誰だ 貴方は誰だ
誰か そこの誰かが 指を差して笑っている
誰もが それを誰もが 見て見ぬふりで過ごしている
誰か どこか誰か ボクを救ってはくれないか
こんなのもう『どうにかなっちゃいそうだ』
もう『どうにか、なっちゃったんだ』
「お還りなさい」
-天使の口づけ-
作詞曲:ぐちり
ギター:シシド
Vo.音街ウナ
———————————
透明な天使の羽は 誰の目にも映らない
聡明な貴方の事だ 解ってくれるだろう
深淵は幽玄の最果てにて 手招いた悪夢に魘される
蒙昧めいた妄言に踊った まるで悪魔に唆された様
魅了された心と躰を蝕む 甘言に縛り付けられた姿
叫ぶ声 喉は裂けている それでも訴え続けていた
───その影に映っているのに───
目に見えない 触れられない 輝く白い光に
今 頬を撫でるように そっと 風が吹いた
消えない胸の傷みに 祈りと癒しの口付けを
夢に見た その姿を 幻のままにしないで
夢に見た その姿で 現われて 今此処で
透明な天使の羽根は 二度ともう還らない
わかっていたんだよ もう いないことも
「果てなどないね」
-終わりなき世界の未来-
作詞曲:ぐちり
ギター:シシド
Vocal:IA
———————————————————————————————
遍く世界 見つけに行こう 全てを
未知なる未来まで 宛もなく 超えて
いつか思い出すのだろう 何とない景色を
泡沫の記憶 朧気に刻まれた 今を
きっと明日も明後日も その先もずっと
そんな味気ない日々の連続だと思っていた
誰かが 言っていた 吐き捨てるような独り言
「大好きなアーティストも人間だった」なんてさ
わかってるつもりでも わかっちゃいないんだろう
同じ空の下 生きる自分も同じく人間なんだって
理解り合えない なんて分かっているだろう
いつまでも キミの心一つすら
寄り添うことができなかったのに
だから今 会いたい 愛し愛される
そんな ‘‘誰か’’ の存在に
なりたかった なれなかった
昔の自分の手を引いてあげたい
小さい夢 一つずつ 叶えてここまで生きてきた
叶えてこれたのか? 諦めたの間違いじゃないのか
都合良く誤魔化す癖がついたのは
どうしてなんだろう 忘れちゃいないはずだった
あの日の想いまで 置き去りにして大人になってしまった
見つけられない なんで思い出せずにいたのだろう
いつまでも 蓋をして奥底深くに沈めてしまっていた
取り戻したい 見つけに行こう ボクらの青春を
遅くなんてないよ
理解り合いたい なんて思っているんだよ いつまでも
キミの心 見えないからこそ この手を引くんだよ
だから今 会いたい 愛し愛される
そんな ‘‘誰か’’ の存在に
なりたいんだ そうやってボクらは
傷付いてだって 手を繋いでいた
連れてってよ 連れていくんだ
空の果て 宛もなく 進め ボクらの未来まで
作詞:錦、ぐちり
作曲:錦、ぐちり
編曲:錦、ぐちり
ギター:シシド
Vo.鏡音リン・レン
———————————
怖い夢ばかりを見るもんだ
魔法の缶で何もかも忘れようぜ
お生憎様、今日は休肝日
労ってやらんと体が保たんのです
あの頃は元気印で
走っては転んでまた泣いて
それが今じゃくたびれた下手な笑顔を
振りまくお釈迦様
ドロドロに腐った寝床に
軽く頬擦りでもしてみれば
押入れの中 住み着いている
あいつがまたやってくる
お目覚め
グローイング グローイング おはようございます
朝にはめっぽう弱いもんで
寝坊助
スリーピング スリーピング 何年も続けりゃ
こんなんになっちゃいます
まあ悪くはないけれど
ちょっとばかり彩りが足りません
こんな暮らしになったのは
全部あんたのせいなんで
…いや貴方のお陰なんで
なんだかんだ御託を並べたが
それでも楽しくはやってるし
やりたいことやって生きてるのさ
見ていてくれよ 先生
辛いことが二、三あったとて
枕は濡らさないで済んでるし
とはいえ何もかもをいっぺんに
飲み込めるわけじゃないけど
もう寝ちゃおう
仄暗い詩ばっか綴って
膝抱えて聴いた歌たちが
思い出の中 染み付いていて
眠れずに過ぎていく
血走って
ワーニン ワーニン 夜が更けていく
明日だって早いのに
急いで
チューニング チューニング
逆転した世界を 元に戻さなきゃ
お目覚め
グローイング グローイング おはようございます
朝にはめっぽう弱いもんで
寝坊助
スリーピング スリーピング 何年も続けりゃ
こんなんになっちゃいます
まあ悪くはないけれど
ちょっとばかり彩りが足りません
こんな暮らしになったのは
全部あんたのせいなんで
…いや貴方のお陰なんで
「歪な信号が脈動する」
-不確かな2つの信号-
Vo.鏡音レン
———————————
境界線の曖昧なパルス
信号は既に脈動を打った
始まりの合図 歪む視界
闇は落ちて夜空に光放った
明くる日の朝 目を覚ますボクら
揺れ動く影 窓格子越しに 挨拶交わす
まだ知らない 見えない未来と鏡像
夢の中じゃ もう自分のことを
誰かもわからないから 叫ぶよ
この声は 誰かに届くのか?
この言葉は 誰かに伝わるか?
この声が 誰かに届くまで
歌い続けるよ 歪で不確かなまま
境界線の曖昧なパルス
信号は既に脈動を打った
始まりの合図 歪む視界
闇は落ちて夜空に光放った
誰かの希望は絶望になって
その絶望が誰かを救った
表裏一体 善と悪 それもまた
鏡合わせの境界
夢の中
目を覚ませば もう朝日は昇って光差した
けど この手じゃまだ掴めやしなかった
紡いだ言葉は この手を溢れて
抱えきれないまま また 叫ぶよ
この声が 誰にも聞こえなくたって
この言葉が 誰かに伝わらなくたって
この声が 誰かに届くまで
歌い続けるよ 歪な周波数で
この声が 枯れてしまわぬように
この言葉を 想いを形にしよう
この声が 誰かに届くまで
歌い続けるよ 歪で不確かなまま
境界線の曖昧なパルス
信号は既に脈動を打った
始まりの合図 歪む視界
闇は落ちて夜空に光放った
誰かの想いは織り重なって
言葉一つに込められ 放った
キミとボクの声 交わり 逢う
まるで鏡合わせの信号のようだった
Stupid Liquid
「バカだね」
-銀の指輪と哀しき涙-
Vo. Yuma
————————————
「明日、またね」と手を振った
さよならは言わなくていいよ 寂しくなってしまうから
別れ際に顔を背いた 涙の理由 聴かせて欲しいな
キミはボクが救うから
流れる時の中で キミという輝石を見つけた
眩しくて見えない
ボクを彩る指輪のように 白く輝く
泣かないで 泣かないで 哀しまないで
笑って 笑って そのままでいて
泣かないで 泣かないで 抱きしめてあげよう
夢の中でもずっと
甘い言葉 集った蠱毒
馬鹿なヤツばっか やっぱ反吐が出るわ
(Hate, Hate, Hate, Hate, Hate)
またいがみ合ってら 一つ覚えか?
浅ましいな 仲間作って
媚びへつらって のし上がって
ここまで来て 満足しちゃってるんだ
でもね、夢は醒ます
都合のいい夢は 醒ます
助けなんてないよ
届かない夢をみて ここまで来たんだろう
ごめんね、悪気は無いよ ただ馬鹿な君が悪いんだよ
泣かないで 泣かないで うんざりだから
謝って 笑って そのままでいて
五月蝿くて 喚いて 耳障り 黙ってくれよ
夢でも見ていて ずっと
こっちに来ないで 用なんてないよ
だからもう飽きたんだって
執拗いくらい縋ってみせても
もう要らないよ面倒くさいな
さよならだって言ってるだろ
二度と連絡よこすなよな
頭の悪いお前のことだから
どうせ同じ目に遭うよ