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たぶん、これも無理がある。。。
下の一文は、読売新聞オンラインに掲載された、
国土交通省関係者のコメントの一部です。
歩行者をはねた際の頭部へのダメージを確認する〈2〉について、トヨタは3日の記者会見などで、国の定める「衝撃角度50度」ではなく、開発試験の「65度」のデータを使ったと説明。50度で再試験すべきだったと謝罪しつつ、「65度の方がより厳しい条件だ」とした。
しかし、国側の関係者によると、安全面でより厳格な試験になるか否かはボンネットの形状などでも変わり、角度の違いで一概に決められない。他の「より厳しい」と主張する試験の一部も、国側は「一概に厳しいとは言えず、欧州などでも不正と判断される可能性が高い」とみている。
この文面を読むと、やっぱりトヨタお前もか??
という話になりますが、
なぜトヨタは65度で試験を行っているのか?
そもそも65度という数字はどこから出てきたのか??
という話になりますが…
たぶん、この65度という数字は、
EU規格での認証試験から来たと推測できます。
ちなみにEU規格での認証試験では、
国土交通省が国連基準と主張する50度は、
子供と小さい大人(ご老人等)を想定した衝撃試験の角度。
トヨタ自動車が行ったとする65度は、
大人を想定した衝撃試験の角度になります。
つまり、国土交通省が主張する50度では、
EU規格をクリアことができません。
また、国連基準を採用することで、
日本の型式指定を取得すれば英国、
ドイツ、フランス、イタリア、韓国など61か国・地域で
同様の試験を経ずに認証を得られる。
「相互承認」と呼ばれる特認制度は、
僅か4桁台の車両に恩恵があるだけで、
トヨタ自動車の販売台数から考えれば、
その特認制度は使っていない。
ということが想像できます。
これはトヨタ自動車に限った話ではありませんが、
日本自動車製造メーカーは、国外の販売拠点に本社を置き、
日本国外でも自動車の製造を行っております。
日本の国土交通省は、日本国内に存在するだけで、
“国際的な”という点では、自動車製造メーカーには敵いません。
“国際的な(規格・基準)”という点では、
自動車製造メーカーの方が熟知している。
と考えるのが一般的では無いでしょうか??
それよりも、↓こちらの一文は…
国側の関係者によると、
安全面でより厳格な試験になるか否かは
ボンネットの形状などでも変わり、
角度の違いで一概に決められない。
国土交通省の主張を覆す発言であると思いますが、
如何なものでしょうか。。。
私個人的には…
正常で、ごもっともなご意見だと思います。
とは言えね、
不正を行ったとされる自動車製造メーカーにも、
悪い部分があることは否定することが出来ません。
如何なる理由があろうとも、
国土交通省が定めた認証試験を行わなかった。
ということは、社会的にも許されないことだと思います。
これまで、様々なやり取もあったことと思われますが、
最低限、行うべきことを行い、
主張すべき部分は主張し、
行政機関と前向きな検討を行うべきことであったのでは無いでしょうか?