要領と手順が解れば・・・
あとは、作業あるのみ!
全てが同じということではありませんが、
右も左も、ウンともスンとも言わない。
過去のメンテナンス履歴はわかりませんが、
左右に同じワリピンが装着され、
そのワリピンの劣化(腐食)具合がほぼ同じであれば、
同じ人であったり、同じ会社で作業を行ったであろう。
ということが想像できます。
と言うことで、
どこまで削り込みを行えば良いのか??
根本的な部分で、この作戦は有効であるのか??
という部分が見えたところで、
残りの作業を進めて行く事にしました。
ナットの全周は、ほぼ削り。
ドライブシャフトのネジ山部分に損傷を与えないこと!
ナットの座面部分も、ほぼ削り。
ドリル刃で座面に穴あけを行う際は、
ドライブシャフトに損傷を与えないこと!
ある程度削り込みを行ったら、
仕上げ用の刃を使い、ナットのネジ山部分を剥がすこと!
ざっくり削り込みを行う部分は、荒削り用を使い、
ミリというよりも、コンマミリ単位の作業を行う際は、
仕上げ用を使い、ナットのネジ山をそぎ落として行くこと。
と言うことで、残りの片側の作業も無事に終わりました。
残ったハブには、↓こんな感じの穴が残っておりました。
もちろん、こちらのハブは廃棄処分になりますので問題なし!
むしろ、ドリル刃がナットの座面を貫通し、
ハブの接地面を削り込んでいた。
ということでOKだと思います。
取り外したナットの座面を見ますと・・・
ハブに食い込んでいたことが判りますね!
規定トルクの216Nで締め込んでいれば、
このような痕跡は残りません。
ですから、相当なトルクで締め込んでいた。
ということが理解できますね!
さらに、取り外したハブやハブベアリングを確認します。
どうやら右側のハブとハブベアリングは交換されていたようです。
交換されていない左側ハブのスプライン部は、
↓こんな感じでサビておりました。
隙間から見えるハブベアリングのグリスも・・・
米粒仕様になってますね!
本来、ハブベアリングに使用されているグリスは↓こんな感じ
このグリスが劣化をすることで、グリスの役割を果たせなくなり、
結果的には、ベアリングの焼き付を起こし、
最悪は、ハブごとタイヤがどこかに転がっていくみたいな・・・
そんなことを引き起こしてしまう原因になってしまいます。
タイヤが転がって、歩行者に当たってしまった。
当たりどころが悪ければ、命を奪ってしまうこともあります。
この場合は、運転者や所有者の責任になります。
プロに整備を依頼しているから・・・
数日前に車検に通りましたよ・・・
なんていう話も通用しません。
なぜなら、運行前点検は義務ですからね!
整備不良は運転者やクルマの所有者の責任。
ということになりますからね!
と言うことで、
良いタイミングで、
ハブとハブベアリングの交換を行うことになりました。
右側のハブベアリングのグリスは・・・
↓劣化をし始めました!!
という感じではありますが・・・
この状態で、劣化が進んだ頃には部品が無い。
ということも考えられますし、
同時に交換すれば、
ほぼ左右同時に同じ状態で劣化して行きますから。。。
どうでしょうね??
スポーツ走行をするのであれば、話は別ですが・・・
普通の町乗りレベルの走行であれば、
8万キロから10万キロは乗れるのでは無いでしょうか??
その頃には、たぶんエンジンの賞味期限も切れると思いますし、
最後のメンテナンスということで、良いのでは無いでしょうか??