ホント、目がオカシクなってきます。。。
と言うことで、
シリンダーヘッドの下準備を行っております。
シリンダーヘッドとガスケットとの合わせ面も、
修正面研を行いました。
これでシリンダーブロックと共に、歪みゼロ!
単なるオーバーホールエンジンですが、
どこまで理想を求めるのか?
それが組み手のこだわりだと思います。
以前、MCR小林さんのお話を掲載致しましたが、
レーシングエンジンを組まれている方は、
このレベルの精度を追求するものです。
それが単なるオーバーホールエンジンであったとしても、
(語弊が生じるかも知れませんが・・・)
精度の悪い(許容範囲内の)エンジンは組みたくない。
ですから、普通のオーバーホールよりも高額になってしまう。
という部分があるような気がします。
もちろんピストンクリアランスの追い込みも、
シリンダーブロックにダミーヘッドを組み付けて加工。
このレベルで、
自動車メーカーが製造する新車のエンジンよりも、
精度の高いエンジンになります。
ですから、“他のチューニングショップよりも高くなる”
というのは当然のことだと思います。
多くの一般ユーザー様に知って頂きたいのは、
例えば、こちらのブログで連載をしております、
エンジンのオーバーホールを1つ取っても、
エンジンの加工だけでも、たくさんの加工を行います。
それは単にパワーを上げるということを目的にしているのではなく、
しっかり、密閉&密着が行われているエンジンであれば、
より負荷の掛からないエンジンになります。
また、何らかのトラブルで熱が入ったとしても、
歪みのアドバンテージを多く取っておくことで、
エンジンが助かる可能性も高くなります。
それがストリート用チューニングカーであれば、
レーシングカーよりも不具合が出る確率は高くなりますし、
色々な意味で・・・
長く乗り続けるためのマージンを稼いでおきたい。
というのが、私の考えでもあります。
正直、エンジンの価格も上がっております。
昔は、5、6万円で取引がされていた4AGエンジンも、
15万、20万という価格で取引される時代です。
エンジンの程度によっては、それ以上かも知れません。
とはいっても、所詮、中古のエンジンは中古のエンジンです。
そのエンジンをベースにオーバーホールを行えば、
やはりそれなりの費用になってしまいます。
ガスケットやOリング、各シール類はもちろん、
ピストンリングや各メタル類。
私的には、各ボルト類も新品に交換したい。
欲を言えば、強度のあるボルト&ナットに変更したい。
もちろんタイミングベルトも新品に交換したいですし、
オイルポンプやウォーターポンプも新品に交換したいものです。
エンジン本体だけでも、たくさんの部品を交換することになります。
どこまで部品を交換しますか??
というだけで、金額も大きく変わるものだと思います。
全てのお店が、同じ部品をチョイスして、
同じ加工を行うものではありません。
ですから、A店は幾ら。
B店は幾ら。
エンジンのオーバーホールという作業でも、
比較することはできないと思うんですよね!
それは、全ての作業に於いても同じだと思います。
そう思いませんか??
さて、明日は気が遠くなる作業の続き。
通常のオーバーホール的には、既に合格点ではありますが・・・
さらに、その上の精度を狙って行きましょう!!