製造から20年以上も経過すれば・・・
ボロボロになるものです。
クルマの見た目は綺麗でも・・・
エンジンルームも綺麗に見えても・・・
やはり、時間の流れと共に劣化は進んでおります。
上の画像は、インジェクターが組み付けられている部品。
中に黒く残っているものは、
インジェクターの先端と後端に組み付けられている、
インジェクターバイブレーション・インシュレーター
という部品になります。
もちろん中に残っているのは、先端に装着されたインシュレーター。
こちらの部品が劣化すれば、
インジェクターに掛かる振動を吸収することができなくなり、
インジェクターのOリングに負荷を掛けてしまったり、
最悪は燃料漏れの原因になると推察できますね!
↓こちらがインジェクターに組み込まれているゴム部品になります。
左から、インジェクターバイブレーション・インシュレーター。
その隣が、Oリング(No.1)。
そのお隣もOリング(No.2)。
右側がインジェクターバイブレーション・インシュレーターになります。
ちなみにOリングNo.1とOリングNo.2の間には、
燃料を吸い込む、吸い取り口があります。
この吸い取り口の構造を“サイドフィード”と言います。
インジェクターのオーバーホールを行う業者様のデータでは、
AE101とAE111に採用されているインジェクターは、
燃圧2.5barで、
1分間の噴射量が約300ccから310ccとのことですので、
こちらの数字を4気筒で換算すると・・・
理論的には約200馬力のエンジンまで対応している。
ということになります。
まぁ、考え方は人それぞれだと思いますが・・・
理論的に、約200馬力のエンジンに対応していると言いましても、
実際に全噴射で使用することは、当然リスクが伴います。
ですから、安全マージンを考えれば170馬力後半・・・
180馬力弱までの出力で使うのが良いような気がします。
さて話を、劣化したインシュレーターの話に戻しますと・・・
上の画像の右側のようになっておりました。
今回は、スロットルASSYの状態で取り外しを行っていましたので、
万が一、ボロボロになったインシュレーターを回収できなくても、
単に作業台の上に落ちるだけ。という状況になっておりましたが、
スロットルがエンジンの装着されていたら・・・
ボロボロになったインシュレーターは、
エンジンのインテークポートに落ちてしまいますよね!
インテークポートから、燃料と空気と共に燃焼室に入り、
綺麗に燃え尽きてくれれば良いのですが・・・
どうなんでしょうね??
実際に摘出したボロボロになったインシュレーターを、
指先でモミモミしてみますと・・・
ボロボロに砕けました。
指先をみれば、墨を触ったような感じになってますよね!
正直、やらなければ良かった。。。
と思ってしまいましたが、
劣化してボロボロになった際、
どのような状態になっているのか??
イメージしやすいかと思いまして・・・
と言うことで、
正直、現在は“ネオクラシックカー”と呼ばれる、
平成1桁、2桁前半のスポーツカーが人気を集めております。
弊社が販売するエアロパーツも、
正に、ドンピシャとも言えるわけですが・・・
是非ともね、多くのユーザー様には、
弊社製品ともども、愛車を長く乗り続けていただきたい。
と言うことで、このようなブログを掲載しました。
あまり表立って言える内容ではありませんが・・・
スロットル内を綺麗に清掃するのであれば、
エンジンからスロットルを取り外すべき!
私は、そのような考えですので・・・
インジェクターのOリングを交換するためにスロットルを外す?
スロットル内を清掃するために、スロットルを外す??
本来の目的はどちらでも良いと思いますが・・・
せっかくスロットルを外すのであれば、
清掃とOリング交換を一緒に行うのが良いと思います。