エンジンの基本は、密着+密閉・・・ | ボメックスいさかのひとり言……

エンジンの基本は、密着+密閉・・・

エンジンの基本は、

 

密着+密閉=気密性を保持すること!

 

私は、その様に考えております。

 

 

例えば、なぜ面研(めんけん)を行うのでしょうか?

 

 

と言えば…

 

シリンダーヘッドやシリンダーブロックの接触面の歪を無くし、

 

密着を良くするためですよね!

 

 

また、バルブシートのシートカットや

 

 

 

バルブの擦り合わせ作業も…

 

 

バルブの当たり面とバルブシートの当たり面を密着させるため。

 

 

逆に、なぜエンジンのオーバーホールを行うのか??

 

と言えば…

 

例えば、シリンダーヘッドでは、

 

カーボン噛みによって、

 

バルブとバルブシートの密着性が悪くなってしまった。

 

 

これによって、エンジンの圧縮が低下しエンジン出力が落ちてしまった。

 

とか、

 

バルブステムオイルシールが摩耗し、

 

 

その隙間からエンジンオイルが燃焼室に落ちる様になってしまった。

 

一般的には、オイル下がりと言われる状態です。

 

 

それからバルブとバルブガイドが摩耗し、ガタが出てしまった。

 

 

ということが一般的な不具合だと思います。

 

これら全ての症状は、密閉、密着が低下させ、

 

エンジン本来の性能を低下させてしまった。

 

ということになります。

 

 

一方、シリンダーブロックの方では、

 

 

カーボンの蓄積によりピストンリングが固着し、

 

圧縮漏れやシリンダー内の摩耗、

 

ピストンの変摩耗を引き起こしてしまった。

 

この隙間からシリンダーブロック内のエンジンオイルが燃焼室に入り、

 

エンジンオイルを燃やしてしまったり(これをオイル上がりと言います)、

 

ピストンとシリンダーとのクリアランスが広がり、

 

圧縮を低下させることが一般的です。

 

また、金属片などがエンジンオイルを浮遊し、

 

オイル穴を詰まらせてしまったり、

 

メタルを破損し、焼き付きなどの原因を引き起こしてしまう。

 

ということもありますね!

 

 

つまりは、密閉、密着、気密性が低下し、

 

エンジン出力を低下させてしまったり、

 

一部のバイクなどでは、圧縮が低下したことにより、

 

エンジンが掛からなくなってしまうこともあります。

 

 

そこまでのダメージがあれば、

 

オーバーホールをしないと!

 

という風になると思いますが…

 

そうでない場合は…

 

オイル下がりやオイル上がりが原因で、

 

エンジンオイルが少なくなってしまった。

 

オイルの消費が多くなってしまった。

 

ということが無い限り、気が付きにくいと思います。

 

 

こちらのブログでは、

 

連日バッフルプレートのお話を掲載しておりますが、

 

やはり、全てのパーツが密着していることが大切だと思います。

 

本日も、締め込んだボルトやナットを取り外し、

 

定盤に合わせて、歪具合をチェックしました。

 

 

 

当初の液体パッキン盛り盛り状態から比べれば…

 

 

↓雲泥の差ですよね!

 

 

もう一晩、締め込んで寝かせ、様子を見たいと思います。