サーモスタット。。。
ちょうど、サーモスタット周辺の作業を行ってましたので、
サーモスタットについて、少し書いてみたいと思います。
サーモスタットは、ショップ様や販売店様で見たことがある。
という方もおられるかと思います。
車種によっては、配管と一体式になっているものもありますが、
基本的には、構造や目的等は変わりません。
サーモスタットの目的は、
設定温度になったら弁を開き、
水(冷却水)を(ラジエーターに)バイパスさせる働きをします。
弁が開く設定温度は、車種によって様々ですが、
例えば、上の画像では・・・
左側のサーモスタットは、設定温度が82℃。
右側のサーモスタットは、設定温度が65℃。
という設定になっております。
雑誌などでは↓こんな画像を見る機会がありますが、
↓こういう画像って、あまり見る機会は無いかと思います。
↓こちらはサーモスタットを外した状態での画像です。
サーモスタットが組み込まれている場所は、
右下の部分になります。
冷却水がサーモスタットの設定に達するまでは、
右下中央の穴をサーモスタットが塞いでおります。
この穴を塞ぐことによって、
ラジエーターに冷却水が流れないようにしているわけです。
そして、水温がサーモスタットの設定温度に達すると、
サーモスタットの弁が開きはじめ、
冷却水をラジエーターに流すことによって、
“冷却水を冷却させる”ということになります。
当然、社外の水温計のセンサーを、
ラジエーターホースに組み付けている場合は、
サーモスタットの弁が開かない状態では、針が動かない。
というのは当然のことですし、
サーモスタットの設定温度に達しない限りは、
冷却水は、ラジエーターを循環することなく、
エンジン内を循環している。
ということになります。
その位の機構は解っていて当たり前。
という方もおられるかも知れませんが、
実際に、サーモスタットを交換しただけでは、
自分のクルマの冷却水が、どのように循環しているのか?
という部分までは、理解できないですよね??