検証、再び・・・
と言うことで、本日も水没バイクの作業。
本日は、シリンダーヘッドまわりを作業します。
まずは、現状のバルブクリアランスを計測します。
計測には、シックネスゲージを使用します。
こちらのエンジンの標準バルブクリアランスは、
インテーク側が0.08mm~0.12mm。
エキゾースト側が0.10mm~0.14mm。
共に冷間時のクリアランスになります。
こちらのブログでは、シムを使った調整が多いですが、
こちらのエンジンは、ロッカーアームが装着されており、
アジャスティングスクリューと言うボルトの長さ調整で、
バルブクリアランスを調整する構造になっております。
ある部分で、シムを使わない分“安上がり”ではありますが、
ネジ山を回して100分台(1/100mm)の調整を行うのは、
たぶん、気が遠くなる作業ではないかな??
とりあえず、第2シリンダーの方は基準値。
残念ながら、第1シリンダーは外れてました。
また、アジャスティングスクリューを固定するナットも、
規定トルクは6.5Nですが…
かなりのトルクで組付けられておりました。
こちらは、アッセンブリーで取り出して、
万力に固定して緩めることにします。
ネジ山が伸びきっていたり、
余計なところがえぐれていないことを願います。
っていうか…
整備書、見てないの?
トルクレンチ、持ってないの?
これプロの仕事??
こんなの素人以下の作業だろ。。。
だから、触らせてはイケない人。
計測終了後は、
SSTを使ってロッカーアームシャフトの抜き取り。
ロッカーアームASSYの取り外し。
カムもSSTを使って取り外して、清掃&磨き出し。
カムも、小さくて可愛いですね!
残念ながらカムシャフトのカム山に、
金属を噛んだようなキズが入っておりましたが…
とりあえず、ペーパーで磨いてみようと思います。
それにしても、全体的にバリが酷いですね!
たぶん、カム山のキズは…
バリがエンジンオイルに浮遊して付いたと思われますが、
正直、悔しいですね!
これまで作業を行ってきた4輪エンジンでは、
この様なキズに遭遇することはありませんでしたので、
ヤマハのイメージが悪くなってしまいましたね。。。
エンジンの設計は素晴らしいと思いますが、
現場では、この程度なのでしょうか??
とりあえず、カムのバリ取り。
それからシリンダーヘッドのバリ取り作業が追加になりました。
明日は…
本業の作業にもよりますが、
バルブの取り外しと、シリンダーヘッドの洗浄ができれば良いな。