門前払いされた時代からご協力頂ける時代へ(4)
車高を落としたら、敷地内への進入禁止。
マフラーを交換しても、敷地内への進入禁止。
私が免許を取得した時代は、
改造車が門前払いされた時代でした。
自動車販売店ディーラーが門前払いをするのであれば、
街の改造屋さんがある。
ということで、多くの改造車好きの方は、
自動車販売店ディーラーを離れ、
街の改造屋さんでお世話になった方も多いと思います。
当然私も、その1人でもありました。
当時は、クルマの改造といえば、
違法改造というイメージがありましたし、
現在のように、音量計測器なんてものも常備されていない時代。
車高を落とすための強化(スポーツ)スプリングも、
製造元が発行する強度試験証を添付して、
改造申請→検査を行わなければならない時代。
クルマの車高を落とすことは、
たぶん、自動車メーカーもカッコイイと思っていたはず。
現に、自動車メーカーが発行したカタログの多くは、
何百キロのウエイトを撮影車両に載せ車高を落としていた。
というのも、今だから言える話。
当時の新車自動車雑誌の撮影でも、
スタッフさんをクルマに詰め込み、
車高を落として撮影を行っていた時代もありました(笑)
もちろん、自動車製造メーカーが製造する自動車は、
万人が乗ることのできるクルマでなければなりません。
日本の保安基準に適合した車高で自動車を販売しても、
地域によっては、わだちと車両が干渉してしまう。
というところもありますし、
段差やクルマ止めに車両が干渉し、使い勝手が悪い。
というクルマでは、万人向けの自動車ではありませんよね!
↓こちらは2012年に発売されたFT86になります。
撮影は2011年に行われた発表会で撮影したものですが…
製造元のトヨタ自動車では、
オーナーの好みに合わせて、カスタマイズを行ってください!!
ということを謳い、販売致しました。
自動車製造メーカーとして素材を提供しますので、
オーナーの色に染めて下さい!!
というのは、新しい流れでしたよね!
改造パーツに対する実績と保安基準の規制緩和。
以前は、改造申請を行わなければならなかった部品も、
現車確認で車検をパスできる時代。
それに加えて自動車製造メーカーも、
自社開発の改造部品を装着したコンプリートカーを製造。
改造車の門前払いを行っていた、
自動車販売店ディーラーが改造車を販売する。
という、現在の流れが拡大して参りました。
トヨタ自動車の一部の販売店では、
GR Garageと呼ばれるカスタマイズに特化した販売店も登場し、
世界的なJDMブームと相まって、盛り上がっておりますね!
とても良い時代になったと思います。