中止か?失敗か??
正直、この手の話(議論)は良くあることです。
そこには様々な要素があり、
例えば、こちらのブログでちょこっと掲載した、
“誤ったら、死んじゃう病”も、その1つですし、
ある部分で今回は…
“失敗したら、死んじゃう病”の患者の方かも知れませんし、
理系と文系との違いもあるような気もします。
理系&文系の両刀使いの私からしますと…
たぶん、諸悪の根源はどこにあるのか??
実際には、当事者の過失割合はどうであるのか??
という部分で、言葉の使い方は変わると思います。
例えば、バードストライクという事故があります。
一般的には、鳥が人工構造物に衝突する事故を言いますが、
旅客機のエンジンにバードストライクが発生し、
エンジンから火を噴いてしまったという状況。
多くの人は“エンジンが壊れた”と言うでしょう。
これは、旅客機を操縦するパイロットや整備士に非が無いから。
ある部分で、不可抗力な原因であるから“壊れた”と言い、
“壊した”とは言わないですよね??
仮に“壊した”と言うのであれば、
“鳥がエンジンを壊した”という表現になると思います。
では、今回のH3ロケットの打ち上げではどうでしょうか??
何らかの不具合で、安全装置が働き、着火されなかった。
というのが、発射出来なかった原因と発表されておりますが、
“中止”という表現を使うのか?
“失敗”という表現を使うのか??
という点では、“何らかの不具合”の原因は、
何であったのか??
というところで決まるのでは無いでしょうか??
例えば、その原因が人為的なミスであれば“失敗”だと思いますし、
それが自然現象によるのであれば、中止という判断を行った。
という表現が適正だと思います。
まず、失敗と成功という点では、
ロケットが問題なく発射されれば“成功”1択ですよね!
今回のケースの様に“発射されたかった”という状況では、
“失敗”または“中止”という、どちらかの表現になると思います。
ただし、JAXAの方が答えてしまった通り、
発射されなかったことを“中止”という表現を使うのは、
世間一般的には、“そうではない”、
“その表現は理解できない”という話になるでしょう。
これは、最高峰の技術を必要とされる研究者に対して…
ということでは無く、
世間一般的な(万人が理解できる)、
表現でなければ話になりません。
たぶん、ここの部分が理系と文系の差でもあると思います。
問題の共同通信社の記事では、
タイトルに“失敗”という表現が入っておりました。
もし、今回のロケットが打ち上がらなかった原因が、
不可抗力的な原因であれば、その表現は間違えになります。
こちらのブログでは、正しい言葉、表現を使いましょう!!
ということを何度も掲載しておりますが、
正直、私たちも“この手のトラブル”は何度も経験して来ました。
例えば、自動車 vs 自動車との事故の場合…
相手方に100%の過失があれば、
“ぶつけられました”、“壊されました”という表現は〇。
自分に100%の過失があれば、
“ぶつけられました”、“壊されました”という表現は×。
正しくは…
“ぶつけてしまいました”、“壊してしまいました”
という表現を使うのが〇ですよね??
世の中には色々な方がおられるわけで、
ドヤ顔で×を言ってしまう方も…。
もちろん正しい日本語を使うことができない方は、
色々なトラブルを引き起こす傾向にありますよね。。。
ですから、この様は記者会見では、
現在、原因の究明を行っておりますので、
現時点では、“中止の判断を行った”、
“中止という判断を決断した”と発表していれば、
理系や文系を問わず、正しい日本語が成立したと思います。
「それは一般的に失敗といいます」JAXA打ち上げ中止会見での共同記者の“指摘”に批判続出(女性自身) - Yahoo!ニュース