ショボイと言われるよりも・・・ | ボメックスいさかのひとり言……

ショボイと言われるよりも・・・

スゴイと言われる方が良いですね!

 

私は、そう思います。

 

ユーザーカーの場合ですと、

 

どうしても予算というものがあります。

 

ですから、もっともっとと思っていても、

 

どこかで線引きをしなければならないこともあります。

 

それはどこのショップ様でも、販売店様でも同じことだと思います。

 

以前、インターネットの掲示板で、

 

「あのショップのデモカーは凄いけど、

 

お客のクルマはショボイ」

 

とか、

 

「客のクルマはすぐ壊れる」

 

という書き込みを目にしたことがあります。

 

実際にどうなのかは私は判りませんし、

 

やはりデモカーとユーザーカーを一緒に考えるのも、

 

難しいんじゃないかな?と感じました。

 

そもそもデモカーって・・・

 

ショップ様や販売店様によって考え方は様々だと思いますが、

 

自社の技術や考え方をアピールされる目的で製作されたクルマは、

 

膨大な時間を掛けて、

 

正直材料もそれなりのものを使用して作られていると思うんです。

 

例えば、オートサロンなどのショーで展示されているクルマ・・・

 

 

実際に同じクルマを製作するには、どの位の費用が掛かりますか?

 

という話になれば、何百万、何千万という話になってしまうのは当然のこと。

 

見た目は同じようなクルマでも、中身が違う。

 

手間の掛け方だって半端ない!

 

こちらのブログで掲載したエンジンの加工だってそうですよね?

 

 

見た目は同じようなエンジンルームだって、

 

エンジンの内部をフル表面処理を行えば、

 

表面処理の加工だけで100万円近くの費用が掛かります。

 

 

面研を行えば、面研の加工費用も掛かります。

 

 

ボーリングやホーニングを行えば、その加工費用も掛かります。

 

もちろん鍛造ピストンやオーバーサイズピストンを使えば・・・

 

 

当然、その部品代だって掛かるものです。

 

そういうのって、当たり前のことでは無いでしょうか?

 

金額だけを見てしまえば、高い、安いという話になると思いますし、

 

残念ながら「金額」だけで、全てを決めつけてしまう方もおられます。

 

もちろん金額と作業が反するものもゼロでは無いと思います。

 

 

しかし時間を掛けて手を入れたモノを、

 

単なる金額だけで評価をされるのはどうかなと私は思います。

 

ですから、私が間口を広げないのは、

 

それを理解して、必要としている方だけに行えば良い。

 

そういう考えからなんです。

 

何でもそうだと思いますが、

 

加工や組み付け等も含めて、

 

その作業を行うには、行うだけの価値があると思うんです。

 

行うだけの価値があるから行うわけで、

 

行うだけの価値が無ければ、行わなければ良い。

 

見た目だけピカピカに輝かせるのであれば、

 

 

わざわざ膨大な時間を費やす手磨き鏡面加工よりも、

 

メッキを掛けてしまった方が、よっぽど綺麗で安上がりだと思うんです。

 

それでも手磨き鏡面加工を行うにもワケがありますし、

 

素材そのものの美しさを料理するという部分では、

 

やはり手磨き鏡面だなと私は思います。

 

雑誌記者時代でも良く執筆していたことですが、

 

クルマ作りは、料理に似ています。

 

素材を吟味し、料理人がどの様に手を加えて行くのか?

 

どこまで下処理を行うのか?

 

という部分では無いかなと思います。

 

もちろん空腹を満たすための食事であるのであれば、

 

お湯を注いで3分待っても空腹を満たすことはできますし、

 

カチンコチンになった冷凍食品を・・・

 

レンジで解凍しても空腹を満たすことができます。

 

もちろんインスタントラーメンや冷凍食品で十分という方もおられます。

 

しかし、料理人であるがゆえに、

 

カップラーメンにお湯を注ぐことやレンジの解凍ボタンは押せない。

 

と言うのが、多くの料理人なのではないでしょうか??

 

大手外食チェーン店の様に、

 

決められたレシピで、決められた調理方法で・・・

 

それはそれで悪くは無いと思います。

 

マニュアル通りに作れるよう下準備のされたもの。。。

 

ある意味それも進化しているものだと思います。

 

チューニングやカスタマイズパーツに置き換えれば、

 

ボルトオンパーツという部分になるのでしょうか??

 

もちろんそれを組んで行けば、ある程度のかたちにはなります。

 

しっかり発売元がテストを重ねていれば、

 

それなりのパッケージで組み上がります。

 

それで満足できる方は、それで十分だと思います。

 

しかし、調理マニュアルから1歩外れてしまうことは、

 

外食チェーンでは行ってはくれません。

 

ある部分で、1歩外れてしまうもの。

 

たぶん、↓こんな感じのことや・・・

 

 

↓こんな感じのものだとイメージして見て下さい。。。

 

 

無いモノは作る。

 

必要なものだから作る。

 

それがたぶん、

 

チューニングショップ様やカスタムショップ様の価値では無いかなと思います。

 

チューニングショップ様やカスタマイズショップ様のデモカー・・・

 

パッっと見た感じでは、一般ユーザー様が気が付かない部分も多いと思います。

 

もちろん「知らない」という部分もあるかも知れませんが、

 

作りモノの完成度が高ければ高いほど、気が付きにくいものでもあります。

 

正直、ショップ様、カスタムショップ様の関係者でも、

 

見抜くことができないこともよくある話です。

 

チューニングやカスタムって、意外とそういうものだったりするものです。

 

もちろん完成度を高めるには、それなりに時間が掛かります。

 

ですから、デモカーと同じ仕様を作ると幾ら掛かりますか?

 

という話になれば、それなりの金額になってしまいます。

 

1つ言えることは、その方自身が「高い」と思われても、

 

「安い」と思われる方もおられるのも事実ですし、

 

「自分には無理」と思われる方もおられれば、

 

「どうしても欲しいから、頑張って働こう!」

 

という方もおられるのも事実です。

 

ですから、必要とされる方が必要とされれば、

 

それで良いんじゃないかなって私は思うんですよね。

 

人それぞれ、価値観が違えば、理想も違いますし、

 

万人が同じ価値観や理想を持っているわけではありませんしね。

 

正直、人様の評価も様々です。

 

時には、僻みを含めて否定される方もいらっしゃいます。

 

それはそれで仕方の無いことだと思います。

 

とは言えね、ユーザー様の評価は、

 

ある部分で作り手の評価でもあります。

 

ですから、スゴイと評価されれば、作り手も嬉しいものですし、

 

ショボイと評価されてしまえば、

 

ある部分作り手の評価でもあると思います。

 

作り手にとっては「予算」という大きな壁がありますが、

 

その大きな壁の中で、どこまでベストを尽くすことができるか?

 

それが大切なのでは無いかな?って、私は思います。

 

「なんじゃこりゃ??」

 

なんて話は論外!

 

逆に「なんじゃこりゃ?」は、オーナー様ではなく、作り手の評価。。。

 

実際に作業を行っていると「なんじゃこりゃ?」に遭遇することもあります。

 

しかし作り手が同じようなことを行ってしまったら、

 

きっとどこかで「なんじゃこりゃ?」と思われる方もおられるでしょう??

 

だからこそ、ベストを尽くさないといけないと思うんですよね。

 

さて、本日は本業のエアロパーツの製作です。

 

再び、手間の手間の手間の掛かるFD2シビック用のエアロパーツです。

 

 

手間を掛け、手間を掛け、手間を掛け・・・

 

次の作業を行われる鈑金塗装業者様にバトンを託したいと思います。

 

本日も1日、精一杯頑張りましょう!!