こんばんは。。。
間もなく午後5時になりますが、外はまだ明るいですね!
気が付けば明日で2月も終わりです。
3月は、卒業のシーズン。
4月は、入学のシーズン。
体の芯まで冷え込む寒さとはそろそろお別れの様ですね。
夏はとても暑く、冬はとても寒い。
解ってはおりますが、年々歳をとっておりますし、
それと同時に体力の衰えを感じております。
イベント事を終え、普段通りの業務に戻りました。
徹夜、徹夜・・・
徹夜をしない日は、朝方3時から4時頃に帰宅。
朝8時に起きて、9時に出社。。。
そんな生活を送っておりましたが、ようやく元の生活に戻りました。
とは言え、やはりクルマ作りを行っていると作業に没頭してしまいますので、
気が付けば、警備会社からの定時連絡が入ることも多々あります。
一般ユーザー様のクルマ作りもそうですが、
トコトン手を入れてしまいます。
仕事として、損得勘定をしてしまえば全て赤字です。
それでも自分自身が納得できるまで手を入れてしまう性分ですから、
仕方無いですね。
1人の作り手として、
またボメックスというパーツメーカーが手掛けたクルマとして、
最後は、プライドと自己満足ということになってしまいます。
さて、先週Nostalgic 2Daysで展示を行った開発テスト車両の方も・・・
クロス部分に当て板を貼り、最終的には溶接でBOX処理を行いました。
この処理は、ロールケージの溶接処理を行った部分が、
クラッシュ等の衝撃によって、溶接が剥がれることを軽減するための処理です。
溶接が剥がれ、ロールケージのパイプがフロントウインドウを突き破ったり、
時にはドライバーに刺さってしまったり、
ドライバーを守るためのロールケージが、
時には凶器となってドライバーを傷つけてしまう事例も多くあることからです。
溶接(実際には溶棒)による重量増し。
という点を考えれば、30mmから40mm刻みで溶接処理を行うのが理想ですが、
より強度と安全面を考えればベタ付けが理想です。
ですので、こちらの方はプレートの全ての面を溶接致しました。
最終的には、余分な溶接面をサンダーで削り取り・・・
溶接部分のバリや強度を確保しながら軽量化を行います。
完成した車両を見てしまえば、
細かい部分には目が行き辛いと思いますが、
やはり良いクルマには、この様な処理が徹底して行われております。
当たり前の作業と言えば当たり前の作業だと思っております。
追加溶接を行った全ての部分のバリ取りを行い、
錆止めペイントを行えば、シャーシは完成です。
フル溶接を行ったシャーシやロールケージを叩くと、
ずっしりとした重たい音と、僅かな振動を感じます。
この僅かな振動こそが、シャーシが面で衝撃を受けている。
シャーシ全体で衝撃を受け止め、分散しているという証です。
100の力に対して、100の点で衝撃を受け止めれば、
1つの点で受け止める衝撃は1。
100の力に対して、200の点で衝撃を受け止めれば、
1つの点で受け止める衝撃は1/2。
今回は、約3倍のスポットを追加し、
さらにパネルボンドを使い面で受け止める様にしました。
そしてフル溶接のロールケージを装着致しました。
これ以上、やりようがないところまでやり尽くしたと思います。
あとはペイント・・・。
あと少しでシャーシが完成します。