たまには真柏をイジル&誰も聞きたくもないだろう昔話 | 盆バカひこさんのとことん盆栽道楽
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「すごく怪しい盆バカブログ」を覗きに来てくれる方は、うすうす感じているハズですが、私ゃ山モミジと楓が大好きなんです。もちろん、好き嫌いに関わらず、大抵のものは扱うんですけどね。

でも今とは違って、盆栽を始めた最初の頃はケヤキが大好きでした。

・・・と、なんとなく当時を思い出していたら、ちょっと書いてみたくなりました。

昔話をです。



          昔話



さて、ここから話が長くなりますので、興味のない人はスルーしてください。


私が、この世界に入ったのが2005年です。


それまでは、普通みんなそうですが、盆栽なんてまったく身近ではありませんでした。

ただ、天下の公共放送の夜の番組で、清香園の山田かおりちゃんがやっていた盆栽番組をチラッと見て、ちょっとだけ興味を持ったんです。

幸い(あるいは不運)だったのは、私の住む地域が東の盆栽の聖地「安行」に凄く近かったこと。

また、大門にある「御成園」の存在は、なんども通りがかって知っていたことです。

で、ある秋の日、たまたま訪れていた御成園の園主(ケンチャン)に、ネジロでのお祭り(今年はたまたま明日・明後日開催です)が、明日あるよと教わったのがキッカケでした。

そこで、教えられたとおりに、翌日ネジロに行きました。

するとロマグレのおじいさんが、「明日はセリもやるから来てみたら?」と云ってくれました。

これが我らが「サイトー」さんとの初めての出会いです。

この時は、この人が園主だと誤解していました。

だって、園主の「しげちゃん」ときたらほとんど私と同い年の「若造」でしたからね。(私も当時は今より13歳若かったんです)

翌日、云われたとおり(私も素直なんです)に、お祭り2日目に訪問し、無謀にもセリにまで積極的に参加してしまいました

もちろん、当時はなんにも知りません。

変わった根芸の樹とヘンな鉢を落として颯爽と帰ってきたものです。

やがて知りましたが、コレは「皐月」だったんです。

後にも先にも「皐月」に手を出したのはこれが最後ですけどね。

でも、コレをキッカケとして、何度かネジロに顔を出すうちに、だんだんと打ち解けてきました。

一番大きかったのは、やはり「しげちゃん」の人柄「サイトー」さんの人当たりの良い包容力だったんだろうと思います。

まだ、値のはるようなものは無理でしたが、樹も少しずつ増えていき、ネジロで主催する勉強会にも加わるようになって、自ずと知己も増え、知識も吸収していきました。

もちろん、人間ですから十人十色ですが、概ね優しい先輩たちに教えられながら、どうにかここまで来れたというところです。

そうそう、会には園主以上の技量を持った人も多かったですよ。

今思えば、園主やサイトーさんを初めとする仲間との出会いがなければ、きっと途中で辞めていたんじゃないかと思うんです。

残念ながら園主の「しげちゃん」は2年前に他界してしまいましたが、私の記憶の中では今も生きているし、今回の真柏もイジリながら、「しげちゃん」なら、どう仕上げるだろうと考え・・・

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この嫌味な枝を・・・

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落として、作り直してみました

充実すれば・・・

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こんな感じに

きっと、しげちゃんならこう云うでしょうねえ。

「違うんだよなあ! 俺らプロは・・・」ってね。