昨年、取り木をかけて外した梅もどきです。
ちょうど、新梢が伸びて、針金かけをやり易い状態なので、実践的な手順をやってみます。
まず大切なのは、「支点」です。
グラついたりすると、「イチコロ」なので、ここは幹に二重に針金を回しています。
まず、低いほうの枝からかかります。
曲げたい枝に針金(ここでは0.8ミリ)をかけますが、あくまで針金だけを曲げているんです。
枝には、触れているだけで、全くテンションをかけていません。
「針金だけ」を、枝に対して回してかけていくということなんです。
その際、針金の元部は、指なりニッパーなりで、動かないように固定しながら進めます。
同じ要領で、もう一方の枝にも針金をかけます。
見たとおり、ユルユルの状態です。
次ぎに、針金だけを「絞って」いきます。
この写真だと、右回しに捻って、針金のスキマを埋めていきます。
2本の枝に、緩いテンションのかかった針金が巻かれた状態になりました。
あくまで「緩い」ことが肝要です。
そこからは、自由に曲を入れる訳ですが・・・
通常の針金かけと同じく、針金を回したのと同じ方向に回しながらの曲付けです。
ジックリと焦らず、枝の状態を確認しながらの作業になります。
この手の細かい作業が苦手の場合は、水遣り前の乾いた状態でやると、枝が柔らかくなっているので、より安易に行えます。