その2のところで葉透かしまで終わりました。
実は、この作業をネジロでやっていたんです。
私がこの樹を置いて、ちょっと離れたところにいると、師匠がこの樹について井Dさんに、
「この枝が抜けないようじゃダメなんだよね!」
とかなんとか話していたんです。
私、耳は良くありませんが、こういう「聞こえよがし」は良く聞こえます。
それが、この矢印の枝のことなんです。
もちろん、分かっていましたよ。
でも、抜いたら決して元に戻らないのが松柏の枝です。
そこで・・・・
こんな風に針金整枝しました。
極力、枝を抜かずに仕上げる方法はないか検討していたんです。
しかし、そこにも厳しく冷徹な視線が突き刺さっていました。
で・・・・
右の枝を落としました。
この程度の傷なら巻くでしょうから、今度綺麗に落としてから軽く抉っておきます。
ということで、今回の姿出し作業は一段落です。
左流れの樹ですから、赤い線をつけた先は不要なので、落とすが手繰るかしないとダメですね。
それと、とても「克明」なんてものでなくて恐縮です。
ただの負け惜しみですが、実際の仕上がり具合は、写真よりちょっといいかなぁとコッソリ思っています。
では