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マニュアル課 翻訳室

フリーランスで翻訳と翻訳レビューをやっています。
以前はマニュアルのテクニカルライティングもやっていましたが、今では翻訳専業です。

フリーランスに土日は関係ありません。


毎週のように土日をまたぐ仕事が来るので、土日にゆっくりビールを飲むなどということが最近はできません。しょぼん


本当は浴びるほど飲みたいのですが。。


今週も月曜と水曜に納品の仕事があり、今も仕事です。


そんな忙しさの中でも、今日は子供とサッカーなどして遊べました。

子供の成長は早くて、あっというまですから、なるべく一緒に遊びたいです。


お父さんはいつも家にいるのに全然あそんでくれない、と思われているようです。

だから夜中に頑張って仕事することになるんですよね。


翻訳一本で何とか生活を築いていますが、もう少し稼ぎたいですね。

いや、単価の高い仕事をすれば(ここから非現実の世界)、


仕事量を減らしても生活に支障なし → 子供ともっと遊べる → 酒を飲める


となるのです。


何も翻訳一本にしようという気は毛頭ないのですが、今年は話がないのです。昨年はライティング、編集、講師の仕事など多方面の仕事を頂いていたので、潤っていたのですが、今年はナシです。


もう少し外に出たほうがいいですね。




実は、仕事が途切れてから、今日でもう 3日が過ぎようとしています。

以前は、依頼が重なって一方を断ったりしていたのに、今は、どこからも連絡がありません。


フリーをやっているとよくあることですが、つい心配になってきますね。

「この間の納品で何か問題があったのか」とか「いつもお断りしてばかりで、とうとう嫌われたか」とか、ついつい考えてしまうんです。


とりあえずは、マイ用語集の整備や雑務など、やることはたくさんあるのですが、だらだらと一日が過ぎていきます。


もう黄金週間なので、へたしたら2週間仕事なくなるかも。

やはり、仕事は途切れなくあるほうが、心は休まりますね。体は休まりませんが。

Context (文脈)


字面だけで訳していないか (Context)


では自然な訳文とはどのようなものなのでしょうか?わかりやすければ、それでよいのでしょうか?

翻訳では、字面ではなく意味を訳すことが重要だと思います。また、言葉が発せられる場面(文脈)にふさわしい言い回しを使うことです。


同じ用語でも文脈が違えば、別の訳語を使います。ある用語や文が常に1つの意味で使えるわけではありません。翻訳対象の業界、分野、ユーザー、対象読者にふさわしい用語や言い回しを使って、翻訳することが重要だと思います。


私の翻訳者としてのスタンスは「わかりやすい訳文を書くこと」ですが、そこにばかり拘っていると思わぬ失敗をすることがあります。


たとえば、契約関係の文書は、一般的に1文が長く、言い回しも固いですね。はっきり言って、とっつきにくいです。では、このような文書の翻訳では、わかりやすく翻訳するのが是なのでしょうか?否です。私としては、その原文のニュアンスを生かす必要があると思います。訳文も日本語で書かれた契約書類と歩調を合わせる必要があるのではないでしょうか。


過去にライティングの仕事で官公庁のマニュアルを書く機会がありました。このとき、「係る」などの用語が普通に使われているんですね。では、これは平たく、「このような」とか「関連する」とかに書き換えて良いかというと、慎重にならざるを得ないのです。なぜなら、該当分野の文書を読む人が普段目にする言葉を使う必要があるからです。


筆者が何を言おうとしているのかを把握して、それを日本語で書き起こすのが翻訳だと思います。


関係代名詞のthatが1文に何度も出てくるような英文もあります。こんなとき私は、その英文を声を出して読み、ときには目を閉じ、筆者の言いたいことを考えます。


ここで重要なのは、原文の情報に何も足さず、原文の情報から何も引かないことです(「意味の追加/削除がないか (Addition/Omission) 」参照)。


前にも書きましたが、翻訳者は黒子です。筆者やクライアント側からすれば(乱暴な言葉を使うと)「頼まれてもないのに、余計なことをするな!」なのです。


このようなことを書くと、翻訳ってかなり難しいですね。そうです。本当に難しいです。「これで自分は一流の翻訳者だ」ということは絶対に言えないのです。翻訳をやっていると、自分の能力のなさに失望します。本当に大変な仕事です。だからこそ、常に勉強が必要です。終わりがありません。

Readability/Clarity (わかりやすさ/明確さ)

いろんな意味に解釈できる日本語になっていないか (Ambiguity)


日本語の文章は、主語と述語の配置や修飾語句の位置、読点の使い方などによって意味が変わることがあります。文章は1つの解釈しかできないように書きましょう。


以下、ちょっと極端な例ですが考えてみてください(へんな例文で申し訳ありません)。


例) 私は砂浜でアイスコーヒーを飲みながらサッカーをしている少年たちを見た。


この例文の場合、いろんな場面を想像することができます。


1.少年たちがアイスコーヒーを片手にサッカーをしている様子
2. 「私」がアイスコーヒーを飲みながら、少年たちを見ている様子


まあ、文脈から推測できますね。答えは「2」ですね。でもこれが、「アイスコーヒー」ではなく「スポーツドリンク」だったらどうでしょう?そういうこともあるかもと思ってしまいますよね。


このように複数の意味にとれる訳文は、本当に「マズイ」です。


例文の場合は、次のように書き換えるだけで誤解はなくなります。


「私は砂浜でアイスコーヒーを飲みながら、サッカーをしている少年たちを見た」


これが、もし難しい内容の技術文書の翻訳だとしたら、どうなるでしょうか。契約関係の翻訳だったらどうでしょう。ちょっと怖いです。


日本語も英語も、実際に書くとなると本当に難しいです。ですから、訳文は見直す必要があるのです。

このように「複数の意味に解釈できる訳文」は、翻訳レビューでは減点対象になります。つまり、トライアルでも同様だと思います。


直訳すぎて不自然な日本語になっていないか (Unnatural Japanese)


学校で習った英文解釈のように、あるいは漢文のように返り読みして訳していないでしょうか。

前から訳すのが必ずしも良いわけではありません。また、後ろから訳すのが絶対にだめだというわけではありません。


ただし、後から訳すと、頭でっかちな(修飾語句が長い) 文になってしまうことがあります。こういう場合には、前から訳していったほうがいいと思います。


たとえば、 関係代名詞などを訳す場合がその典型です。関係代名詞節を学校で習った文法どおりに「~するところの~」のように後ろから訳すと、「~する」の部分(関係代名詞節)が異常に長くなってしまいますね。極端な例では、


「~は、~が~で(いつ)~を~に~したところの~を~します。」


のような訳文ができあがってしまうんです。

学校の英文解釈では正解をもらえるかもしれませんが、翻訳となると、受け入れられないでしょうね。


「日本語でこんな言い方するかな?」と常に考えてみるのが良いのではないでしょうか。
このあたりのことは、翻訳の参考書などに詳しく書かれていると思います。


この「不自然な日本語」は、「複数の意味に解釈できる訳文」に比べるとそれほど減点はされません。しかし、「自然なわかりやすい日本語」になっていると、翻訳者の評価は高くなります。つまり、トライアルでもポイントが高いのではないでしょうか。

今日お昼納品の仕事がありました。


たった今、納品できてほっと一息です。

今回はぎりぎりまで、チェックを念入りにしました。


また、新しい案件の相談が来ています。

ありがたいことです。


毎日翻訳できるのは幸せです。

一生懸命、頑張りたいと思います。ニコニコ