2016/4/14本日の気づき
昨日、小津安二郎監督の映画『晩春』(1949年作品)を観ました。
妻に先立たれた男と娘の二人暮らしが舞台の設定となり、
父親が年頃からぼちぼち過ぎようとしている娘を嫁がせようというのが大まかな内容。
娘は、自分が嫁いだ後、一人になる父親が心配で結婚しようという気持ちが持てないのだが、
父親の苦肉の策で、何とか嫁に行く事を決意する。
しかし式が近いたある晩、父親にこんな事を言いだします。
娘
「ねえ、お父さん、私、お嫁に行かないと駄目?
私、こうしてお父さんと一緒に暮らしているのが幸せなのよ。
だから結婚する必要があるのかしら。」
父
「お父さんはもういい歳だ、残りの人生も少ない。
だがお前はまだ若く、これからがお前の新しい人生なんだ。
そこにお父さんは何も関係はないんだよ。
これが人間の人生の順路なんだよ。
幸せというのは、作り出すものなのだ。
結婚して最初は幸せじゃないかもしれない。
耐えなくてはならない事もあるだろう。
それでも共に信頼しあって生活し、幸せを築いていくものなのだよ。」
結局、娘は父の言葉に納得して嫁ぐことになるのです。
この父親の言葉を聞き、
当時の結婚観というのを感じる事が出来ました。
この頃の結婚は、一からのスタートで百に向かって歩んでいくもののようでしたが、
今は、百のスタートから歩んでいくのが主流のように思えます。
もちろん皆が皆そうだとは言えませんが、
昔はこの父の言葉通り、幸せを作っていくものでしたが、
今は、幸せだから結婚するところからスタートしている。
こんな違いがあるように思えます。
古い映画等でしか分からないのですが、
昔と今の映画での夫婦間の描かれ方も明らかに違うように思えます。
勿論、社会状況の差異も大きくしている事と思います。
しかしこの様に今昔の背景を見てみると、
今は何かを築き上げていくという事が、欠けてきているのではないかという風に思いました。
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山田洋次監督の作品は、
小津安二郎監督の作品に通ずるところがあるな感じるのは私だけでしょうか。
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