色眼鏡
昨日、とある銀行のATMに行った。
そこは結構、広いところで警備員が1人いる。
入った途端、一つの光景が目に入った。
腰の曲がったおじいさんが一生懸命ATMの前に立って作動している。
そしてそのおじいさんの後ろで、
Tシャツ、短パンに野球帽を被った青年が立っていて、おじいさんに向かって何やら言っている。
私は、無意識にその隣に付いて、通帳記帳をした。
よく見るとその青年の腕にはしっかりとタトゥーが入っていた。
はっきりは聞き取れないが、青年がおじいさんに指図しているように感じる。
もしかして?と疑った。
私の記帳も終わり、ATMから離れると、少しの間その二人の様子を見ていた。
おじいさんは、慣れない為か、作業が遅いようである。
そしてその青年は振り込み完了用紙を持っていた。
おじいさんは、何件かに振込みをしているようである。
その二人、祖父と孫や仕事上の関係とはとても見えない。
その青年、おじいさんの後ろに立ちながら、なんか周りを気にしている風である。
一瞬、警察に連絡した方がいいかなと思った。
しかしやたらに通報して、こちらの見当違いだったらとんでもないことになる。
頼りなさしげな警備員も1人立っている。
あまり見ていると気づかれるので、不審に思いながらもATMから出てきた。
犯人が直接現場にいて指図することもまずないだろうと思いながらも腑に落ちない。
何でもない普通の行為をしていたのなら、二人にとって私は甚だ迷惑な人物である。
何とも嫌な目をもったものだ。
