23時50分 

足払いをされた男は、司会者に渡された携帯電話を左手に持ちながら白いビルを目指していました。

携帯電話の地図機能を使い、白いビルが目的地に登録されていました。あとは、地図に従って歩くだけです。

思うように動かない左足で、一歩ずつ遅く歩きました。


22時50分

常務取締役のはからいで、「足払いされた男に、復活のチャンスを与えることにした。午前0時までに白いビル10階まで辿り着かなかったら、失格だと伝えておいて。」と歩行者2人に連絡をしました。

23時50分

やばい、あと10分しかない。携帯の地図で、現在地と目的地の距離は、残り800mでした。1分で80m以上進まなければいけない。足は赤く腫れていて、走るのは無理ですか・・・。ここで終わりかですか・・・。


「もし、ここで諦めてしまうと、また就職活動をしなければならないのか。今回の企業セミナーで終わりにしたいのに・・・。」


その頃 残りの参加者8人は、賞金30万円少なくする代わりにアルコール飲料を飲むか飲まないかでもめていました。


茶色のマフラーの男は、「どんなアルコール飲料がだされるんですか?」と司会者に質問しました。

「では、手始めにこちらを用意させていただきます。」司会者は、缶ビール350ミリリットル24本入り 1箱をテーブルの上に置きました。


「まさか、これだけ?」と小柄な男は驚いたように言いました。


「この箱ビールだったら、スーパーとか酒屋で3800円くらいで買えるよ。これだけの為に300,000円は高すぎる!今日はアルコール飲料は我慢して、賞金総額6,000,000円にしようか。」



ピアスを付けている男は、「青年と私は、トイレ前の廊下に来るように。」と小さな声で呼びました。

私と青年は、一体何だろうと思いながら部屋を出ました。


「このままだと、オレと君たち2人は反対しているが、確実に賞金30万円減らされる。そこで提案があるんだけど。」

「俺らにどんな提案だよ?」

「5人のうち2人をアルコールを飲まないよう説得してくれ。」

「私達は、本当にできるのか?」

「説得以外方法あるのかよ。もし、いい提案があったら教えてくれ。そうだ、(オレは10分くらい前に、賞金減らされるのはオレが困る。)と自分勝手な奴だと思われているから説得はできない。

だから、君たち2人に賭けた。後はヨロシク!!


「このやろう・・・。」


次回につづく


この話は夢でみた内容のため、人物、企業、企業のセミナーはフィクションです。