#7:自身ではなく同僚を称賛する

 同僚の能力を認め、それに対して敬意を払うようにすべきである。自身の素晴らしさを喧伝することほどプロフェッショナルらしくない利己的な行為はないだろう。

 謙虚な心を持ち、他者への称賛を惜しまないようにしてこそプロフェッショナルである。

#8:知識を共有する

 私が広告業界に入社した際には、私の他にもう1人、同様のスキルを持った人物も入社した。その時、社内の誰もが、われわれのうちの1人がそのうちに辞めることになるだろうと考えていた。われわれ2人を競わせようという会社の意図が見え見えだったのだ。ここでこんな話を持ち出したのは要するに、私は同僚、つまりライバルと知識を共有すれば自分が不利になるという考え方に馴染みがないわけではないと言いたいためだ。

 「自分にしかない知識」があることに安心感を抱くのはたやすいことだ。あなたが情報を溜め込むタイプの人間であり、これまでに溜め込んだ情報のおかげで現在の地位が保証されていると考えているのであれば、考え直したほうがよいだろう。現実は厳しく、替わりがきかない人間などいないのである。

 情報は限られた資源などではない。逆の考えを持ってしまっている人もいるが、智恵や経験の真髄を他者に分け与えても、あなたの知力の泉が枯れることはないのである。知識のことを、情報の川ではなく、事実の大海と考えるようにすべきだろう。自らの知識を共有しても、ライバルに先んじることは可能である--毎日新たな知識を学び続けるようにすればよいのだ。

 同僚に手を差し伸べることで尊敬されてこそプロフェッショナルである。

#9:感謝の意を表す

 私は常々、手を貸してくれた人には何らかの方法で感謝の意を表すようにしていた。そして、期待以上の手助けをしてくれた人には、コカ・コーラを買って渡すことにしていたのだった--これは、広告業界とMean Joe Greene氏のマーケティング力の証とも言える。

 広告業界に勤務していた私の人事ファイルの中身で、最も価値があるものを挙げるとすれば、現場の社員から私のマネージャーに渡された2枚の伝達メモになるだろう。これらのメモには、私のおかげで仕事の効率を向上させることができたという感謝の言葉が記されていたのだ。

 私は何て愚かだったのだろう--後悔先に立たずである。コカ・コーラなど買っている場合ではなかった。感謝の意を社内文書に書き記し、彼らのマネージャーに渡すべきだったのだ。

 感謝の意を、相手に最も恩恵をもたらす有意義なかたちで表してこそプロフェッショナルである。
#4:口にしたことは実行し、できることのみを口にする

 これは私のお気に入りの言葉の1つである。特に、耳に心地よい言葉が氾濫している昨今において、口先ばかりで実行が伴わないことの多さを考えると、この言葉の重みも増すというものだろう。話す前に「熟考」が必要なのである--述べようとしていることは本当に実行できるのだろうか?もしも実現できなかった場合、最終的に真相が白日の下にさらされ、せっかく勝ち得た信頼を失ってしまうおそれもある。

 言ったことを守ってこそプロフェッショナルである。

#5:効果的なコミュニケーションを行う

 私のかかりつけの歯科医は、コミュニケーションスキルに秀でている。彼は取り得る選択肢について時間をかけて説明したうえでお勧めの案を提示し、総費用を明示し、治療にかかる期間を明言してくれる。このため、私は自信を持って適切な治療を選択できるというわけだ。

 私は最近、以前から利用していたあるケーブル会社にインターネット回線と電話回線の敷設を依頼した。その際、営業担当者に対して、既存のケーブルが造園作業中に破壊されてしまったということを伝えていた。もしかすると、私の説明が不明確だったのかもしれないし、その営業担当者がきちんと話を聞いていなかったのかもしれない--そんなことはどうでもいい。ともかく、この件はケーブル会社に伝わっておらず、我が家に来た作業員は敷設作業を行うスキルを持っていなかったのだった。このため、Qwest Communicationsという、私が利用していたケーブル会社とは別の会社に敷設を依頼することにした。その結果、歩合制で働いている営業担当者が売上を1件失っただけではなく、彼と彼の会社の双方がプロフェッショナルらしくないという印象を私に残すことになったのだった。

 コミュニケーションがうまく取れていない状況では、非が顧客にあるという考えを捨てるようにしなければならない。円滑なコミュニケーションを実現する責任は詰まるところ、あなたの顧客ではなくあなた自身にあるということだ。

 口頭でのやり取りであるか、文書でのやり取りであるかにかかわらず、明快かつ簡潔、そして漏れのない正確なコミュニケーションを行ってこそプロフェッショナルである。

#6:優れた指針に従う

 共に働く人々の価値を認め、彼らを支援する。礼節を重んじ、礼儀正しく振る舞う。高い倫理観や道徳観に基づいた行動をとる。他者とのすべてのやり取りにおいて、正直かつ公正に振る舞う。法律を遵守する。こういったことは、ボーイスカウトの教えのように聞こえるかもしれないものの、すべてのプロフェッショナルが守るべき基本的な価値観である。実際、多くの企業が社是を定めている。あなたは自社の社是をきちんと読んだことがあるだろうか?

 高い価値観と理念を実践してこそプロフェッショナルである。
#1:顧客の満足を第一に考える

 顧客のニーズを理解し、それを満足させることは、ビジネスで成功を収めるために不可欠である。こういったニーズを満足させるために最善を尽くすべきだ。何と言っても、顧客あってのプロフェッショナルなのである。

 あなたは同僚のことを顧客として見ていないかもしれないが、同僚は多くの場合に顧客でもある。私がかつて大きなストレスを抱えていた時のことだ。その状態を察したあるマネージャーが私を自分のオフィスに招き入れ、さまざまな話や冗談を30分近くも語ってくれた。彼は私のニーズに気付き、それに応じて行動してくれたというわけだ。

 顧客のニーズを洗い出し、満足させてこそプロフェッショナルである。

#2:誰にも負けない専門知識を身に付けるようにする

 プロフェッショナルという言葉そのものが、専門家であるということを示唆している。IT業界においては技術的な能力に秀でていることが不可欠である。

自らの仕事を遂行するうえで必要となる技術やツールに精通しておく。
仕事を遂行する際にはいつも全力を尽くす。
最新の知識を身に付けておく。
 必要な専門知識を有していてこそプロフェッショナルである。

#3:期待以上の働きをする

 プロフェッショナルは勤務時間に縛られない。彼らは幅広い裁量を与えられ、日々の仕事を自己管理している。つまり、彼らは自らの仕事時間や働き方を管理するよう期待されているわけだ。こういった特権を悪用してはいけない。個人的な事情で職場を1時間離れた場合には、2時間余計に働くようにするのがよいだろう。

 実際のところ、プロフェッショナルは標準的な労働時間である週40時間を超えて働くことが期待されている。また、週末に働くよう依頼されることもあるかもしれない。さらに、重要なプロジェクトを完遂させるために休暇を見送ったり、1日12時間労働を続けたりしなければならないこともあるだろう。こういった働き方はすべて、ほとんどのプロフェッショナルにとって当たり前のこととなっているのである。

 プロフェッショナルは結果を出すことが求められる。納期と予算を守って納品できるよう、最大限の努力をするべきである。

 可能な限り期待に添う、あるいは期待を上回るような働きをしてこそプロフェッショナルである。