文科省の「博士 3 倍」計画について失敗する未来しか見えない私… | 台湾人家族が中学受検(受験?)にも挑戦したい!

台湾人家族が中学受検(受験?)にも挑戦したい!

都立中学受検に挑戦したい台湾人家族です。
娘の偏差値 50 前後なので、私立受験するかは検討中。
小5に入った今は私立向けの勉強もしながら都立向けの勉強を中心に取り組んでいます。

ブログ主のパパは欧米留学歴8年の元・旧帝大教員

最近学術界出身の私にとって、すごく気になる新聞が一つあります。

それが、文科省が発表した「博士 3 倍」計画です。

 

文科省は「不足する博士人材を 2040 年に 3 倍に増やす」と言いましたが、日本の博士人材は本当に「不足」しているですかね…

 

経団連が今年の 2 月で発表した調査結果によると、今後 5 年以内に博士人材を増やそうとしている企業は 20% もないです。

 

これでまた博士人材を 3 倍にすれば、博士の価値がもっと下がり、優秀な人材がもっと博士課程を敬遠すると思います。

 

まさに 20 年前の「ポスドク一万人計画」の再来ですねw

このポスドク一万人計画は予定よりだいぶ早い時程で「ポスドク一万人」の目標を達成しましたが、それ以降博士人材の価値がグッと下がり、一説ではこの「ポスドク一万人計画」が日本の学術崩壊の元凶の一つです。

 

ポスドクを増やして博士号の価値をなくした後、次は博士課程の学生を増やすw

日本の学術界には「幸運を祈る」としか言いようがないですね… 笑い泣き

 

私個人としては、「博士人数の目標」よりかは、「博士号の価値を上げる」施策を見たかったです…