最近学術界では「無期転換逃れ」の問題で新聞に出るほどの注目が集まっております。
弊ブログでも少し前この件について記事を書きました。
理研においては現在労働組合がまだ戦っている最中ですが、
いち早く任期なしの研究者を無期転換にする研究機関が出てきました。
産学連携の最先端にある産総研です。
理研・産総研についてあまり詳しくない読者様もいると思いますので、
簡単に説明すると、
両者とも日本政府が「特定国立研究開発法人」として指定された日本最高峰の研究機関です。
↑日本では三つしかいない「特定国立研究開発法人」
国から同レベルのサポートを頂いていますが、
理研のミッションは日本の基礎研究の水準を上げることにあり、
産総研のミッションは日本の研究成果を産業化することにあります。
今回の騒動で、
理研の「無期転換逃れ」方針と対照的に、産総研は「無期転換」に進む方針であることから、
やはり「基礎研究に近いほど労働環境がブラック」であることは自明でありますねw
無期転換の締め切りの来年でどうなりますかね…
産総研が無期転換の先例を作ることで理研をはじめ各大学法人も同じ方向に進めばよいですが、
残念ながら私の推測ではやはり雇い止めに進む研究機関が多いと思います…
いつか学術界の「働き方改革」も進めればいいですね…