岡田JAPANダメだ!!超格下に2-1、若手に“戦力外”…アジア杯予選 | BOLAO NANA`s Style

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アジア杯最終予選 日本2-1イエメン(20日・熊本県民総合運動公園陸上競技場) 岡田ジャパンの2009年は、お寒いスタートとなった。イエメンと対戦した日本は前半7分、FW岡崎慎司(22)=清水=の国際Aマッチ初ゴールで先制したが、その後、手詰まりし後半2分に追いつかれる始末。同21分にFW田中達也(26)=浦和=のヘディング弾で何とか2-1で勝ったが、FIFAランク153位の超格下に大苦戦。国内組主力や欧州組を欠いた“1軍半”の岡田ジャパンは層の薄さを露呈し、指揮官は若手にダメ出し。バーレーン戦でのメンバー入れ替えを示唆した。

 “1軍半”の岡田ジャパンのFIFAランクは、実質150位台だった。最新ランク34位のはずの日本は、同153位のイエメンに対し、終盤まで大苦戦を強いられた。

 先発メンバーのうち7人が国際Aマッチ出場数が1ケタの若いチームは、チャンスを作るが、そのチャンスを決め切ることができない。2009年初戦は2-1の辛勝。「あと2~3点は取らなければならなかった。若い選手は高いモチベーションで戦ってくれたが…。判断も悪い。まだまだ経験が必要だ」岡田監督は険しい表情で、若手にダメ出しした。

 1軍半の日本を救ったのは、正真正銘の1軍の田中達也だった。1-1で迎えた後半21分。中村憲の右CKをニアサイドの岡崎がファーサイドへ流すと、167センチの小さな大エースは体を投げ出し、頭で決勝点をねじ込んだ。ベストメンバーがそろった時でも、レギュラーを張る男が、日本に勝利を呼び込んだ。

 攻撃陣と同様、守備陣も及第点には届かない。後半2分にはイエメンに高さで負けてセットプレーから失点。寺田、高木のセンターバックコンビと、中沢、闘莉王の最強コンビとの実力差は明らかだった。

 アジア杯予選第2戦バーレーン戦(28日、マナマ)では、MF遠藤保仁(G大阪)ら国内組の主力が合流する。さらにW杯アジア最終予選第4戦オーストラリア戦(2月11日、日産ス)にはMF中村俊輔(セルティック)ら欧州組が加わる。この日、新戦力は結果も内容も残さなければならなかったが、期待に応えることはできなかった。

 この日試合後、一時解散。「熊本でうまいものを食べてこい。領収書をオレのところへ持ってこい」岡田監督はロッカールームで明るく呼びかけたが、冷徹さが身上の指揮官は、同時に別のことを考えていた。「少しずつメンバーは変わっていくだろう」。この日の出場選手の多くがベンチへ、あるいはベンチ外へ戻ることは間違いない。

 オーストラリアのグラハム・アーノルド・コーチ(45)がスタンドで“お忍び視察”。97~98年には広島でFWとしてプレーしていた日本通が、岡田ジャパンの戦いぶりに目を光らせていた。最強のライバルに対し、層の薄さという弱点を露呈。やはり、俊輔、遠藤、中沢、闘莉王がいないとダメなのか。岡田ジャパンの2009年は不安とともに幕を開けた。