【グラスゴー１１日】スコットランドプレミアリーグ・セルティックの日本代表ＭＦ中村俊輔（２９）は１１日、フォールカーク戦（アウエー）に先発出場し、後半３５分に中央からのＦＫを左足で直接決めて今季初ゴール。４－１でのチーム今季初白星に貢献した。
伝家の宝刀が早くも炸裂だ。今季２戦目、初先発の俊輔が左足ＦＫ弾を華麗に決めた。
２－１で迎えた後半３５分、ゴールほぼ正面、２３メートルで得たＦＫ。「ＣＫの調子も良かったし（ＦＫは）自分がけりたいと言った」という俊輔がけったボールは、糸を引くように相手の壁を越え、緩やかな放物線を描きながら、ゴール右サイドネットに突き刺さる。「相手ＧＫが真ん中に立っていたんで、ファーに上からふってくる感じのボールは取れないだろうと思った。これで決めたら戦意喪失するだろうなと思った」。満面の笑顔でチームメートと抱き合い、喜びを爆発させた。昨季、欧州ＣＬ・マンチェスターＵ（イングランド）戦で２得点を叩き出したＦＫは、今季も同様の輝きを発した。
日本代表としてアジア杯に参加していたために、チーム合流は今月４日。翌５日のキルマーノックとの開幕戦には後半１９分から出場したが、得点に絡むことなく、チームもホームで０－０ドロー発進となった。疲れがないわけはない。それでも俊輔は「ベトナムできついことをやってきたから試合が早く感じた」と、あくまで前向き。
先制点を奪われる展開で、後半３１分の勝ち越し点の起点にもなった俊輔。リーグ２戦目での初白星は、３連覇へ向けてのノロシとなる。