ここ数日、雨の回数が増えました。
やっと普通になった気がします。過ごしやすいし、ライフワークのガレージ作業も楽しくやっています。

 

最近、コメの国際価格が上がってきました。
過去にも高騰したことはありますが、今回の理由がなんであるかの核心は分かりませんが。

インド、タイの不作がインターネット上で報じられています。

カンボジアではここ数年、米価の低迷で生産面積が激減していました。

農家にとってはやっと一息つけるのでしょうか。

新興国の穀物消費量が減ることはないでしょうし、森林破壊を伴う穀物の生産量が今後増えるとも思えません。

何より世界地図を見ても、これから新たな農地ができる可能性がある土地が限りがあります。
そんな中でも、カンボジアは農業技術、圃場環境の整備などにより生産量が増える要素はまだまだあると感じます。

ただし、カンボジアしか知らない私の思い込みかもしれませんが。
 

2023年2月までの試験農場、最終回です。

これからどうするべきなのか、いろいろ思いが巡りますが、農業=農民はそんな簡単に変化することはできません。

仕事柄、先進地を見に行ったり、研修会に行ったり、経営者に徹したりすることがなかなかできません。

忘れてはいけないことが一つ。
稲作は一年に一度しか売り上げがありません。カンボジアでも最大3回。

空心菜や小松根でも、一度の収穫までには2か月ほどかかります。

施設野菜で一年中収穫することも可能でしょうが、植物が育つには一定期間は必要です。

一般的なビジネスに比べると資本の回転が非常に遅いのが農業です。

小資本の大多数の農家は、過去の経験が次のステップへの基本です。

変化をするためには、体験、挑戦、実績を通して少しづつ進まなければなりません。

そんな農家に、実現可能な技術や考え方を少しでも伝えることが大切だと思います。

 

とか何とか言っても、村の皆と食べるご飯、いつもの昼食、プノンペンでの和食。

食べることは元気の源ですね。

プノンペンに戻って、一番近い鉄板焼き屋さん。

試験農場近く、いつも昼食をとるレストラン。

ある日、いつものお礼ということで、スタッフ全員に鍋料理をごちそうしてくれました。

シェムリアップの牛タン屋さん。ご飯が進みます。

プノンペン、一押しの和食屋さん。

ラタナキリに、すし屋ができました! 日本人の職人さんはいません、味は? 

おなか一杯食べましたが、意外といける~! ちなみにサーモン以外、お魚はありませんでした。

移動中の昼食。 小魚の素揚げは日本人好み。 

鍋は「海苔のスープ」海苔とひき肉とキノコ。私のためにスタッフが必ず注文してくれます。

プノンペンの地ビール屋さん、ドイツ系なのかソーセージ、肉料理が多いです。

日本食も増えてきました。世界中の料理が徒歩圏内で食べられるカンボジアです。

ボカシ肥料作り。米ぬか、もみ殻、牛糞、鶏糞などが材料です。

材料をバケツで割合をはかります。

コンクリートミキサーで混ぜます。

シートをかけて一週間寝かせます。

一週間後の切り返し。スコップで作業するように指示したのですが、気が付けばクワに代わっていました。

きれいに攪拌できればいいのですが。クワの使い方コンテストがあれば、優勝間違いなしのカンボジア人です。

一か月ほどで完成。袋の詰めて保管し、追肥として使います。

一株に一掴み。そんな感じで追肥を行い、毎月ボカシ肥料を作ります。

試験農場開始から二年、年度代わりのこの時期恒例の食事会。

コミューン長、村長なども参加して楽しく過ごしました。米、鶏肉、野菜などは農場産です。

コミューンとは:日本にはありませんが、町村がいくつか集まってコミューンが組織されています。

コミューンがいくつか集まって郡があります。地方行政の中で郡は大きな役割を果たしています。

事業地が複数あるので、月に一度プノンペンで活動報告会を行います。

郡の事務所で、今後の計画等についての打ち合わせ。なかなかの緊張感があります。

村長らと井戸や共同菜園などの打ち合わせ。

井戸の場所、共同菜園の場所と資材等の支援内容など、一番効果的な配置などを相談します。

このような話し合を持ちながら、電気の通電時期、道路の改修の見込み、果樹・キャッサバなど作物の作況と相場などの動向を調べます。NGOの活動期間には限りがあるので、長く成果が続く方法を考えながら活動の手順を模索します。

 

極端な言い方をすれば、農家の考え方に投資と回収という考え方はありません。

種をまいて、水をあげて、肥料も防除もせず。それでも種代よりは売り上げがあります。

その差額が農家の所得です。

もちろん肥料を撒き、防除をする人はいます。経験的に必要と分かっているので。

ただし、不作の年には何の保証もありません。それが現実です。

子供たちを後継者として育てるだけの余裕はありません。一緒に働きながら教えるのがやっとです。

普通高校に通えるのもごく一部の子供たちです。

せめて農業高校でもあればいいのですが。

小学校は途中まで、中学校には行けない子供たちもまだたくさんいます。

 

選挙が終わり閣僚人事も行われ、カンボジアの舵がどう動くのか期待したいところです。

 

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