12月27日、年の瀬、御用納め、9連休、暖冬・・・・
日本からはいろんな情報が入ってきますが、カンボジアでは一向に師走感はありません。
日本の方との会話で、「よいお年を」とか「忘年会しましょう」などの会話で、師走を感じています。
寒くもなく、雪もなく、餅もなく。(切り餅は年中売ってます)
来年からの仕事の打ち合わせ、お米の播種機の製作・試運転、もちろん本業の畑の管理など、それなりに暇なく活動中でございます。
今年になって特に感じるのは、やはり体力のことでしょうか。
3日続けて農場の作業小屋で作業したり、1週間連続の出張のあとは体調を壊すことがあり、健康維持を実感した年でもありました。
それでも、暮れになって思うのは、意外と充実した年だったなあと思うことです。
大きな要因は、昨年から始まったお米の播種機製作。
全くお金にはならず、皆様に支援していただいている状態なのですが、無事1号機の試験を行い稲が順調に育っています。
年明けには二回目の播種試験、二号機の製作も順調に進んでいます。課題は残されているものの、カンボジアにおける農家戸数もここ数年減少が続いているので、機械化の波は間違いなくやってきます。日本の農機具メーカーの海外進出の情報もあり、いずれはカンボジアも世界に通用する農業の生産体系が求められることになると思います。
東南アジアにおける食糧生産は、世界的な食糧危機の前兆であるかのように注目を浴びています。お米はもちろん果物から林業まであらゆる農業分野での海外からのアプローチを感じます。
私は私のペースで日々暮らしておりますがね。
播種機製作が進むにつれ、道具や材料が増えてきたので、狭い物置を少し整理しました。刈り払い機と鋼材を台に乗せました。
タクマウ農場の再整備が始まり、畑を綺麗にしました。
切り倒されたマンゴーの古い木は、農家の炊事用に使います。
播種作業するときに、次に走る場所に印をつける部品を作っています。
ギャラリーが増えたのかと思ったら、畑の整備をするアルバイトの人たちでした。
細かな部品も自分で作らなくてはならないので、必要なもの、それは老眼です。
クラウドファンディングで応援していただいた方が北海道からいらっしゃいました。カンボジア進出も視野にあるとか。
写真右側が播種機による試験区、左が慣行区。 見る限り違いがありません。(左の緑が薄く見えるのは太陽の関係です)
久しぶりに知り合いの農家に行ってきました。6年前はなかった市バスで行きました。
PPSEZ(プノンペン経済特区)、南の入り口。昔は田んぼだったのに。
この辺の田んぼは1平方メートル100ドルだとか。あくまでも、地主の希望価格で、実際には半分程度らしい。
かおりまいの、収穫間近。この辺は道路がないので、50ドルくらい。田んぼがどんどん潰されるのは悲しいけど。
農家の庭先、たいていの家は日除けを作ります。日本だと台風とか、雪とかで壊れそうですが、地震もない国なのでこれで大丈夫。
帰りはPPSEZの中を抜けてみました。
日本からの進出が減っているとは言いますが、日系の工場が数年前より増えていました。
いつかここにも、日系の農機具会社の工場ができる日を期待します。
次回はカンボジアの国産品と、輸入品の展示会を紹介します。