蘭奢待切り捕らるゝの事 | 八納洞の木鹿大王

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史跡を中心に徒然なるままに、、、
ただし真面目に読むと激しく後悔する内容となっております。。。。

 三月十二日 信長、御上洛。佐和山に二、三日御逗留。十六日、永原に御泊り。十七日、志那より坂本へ御渡海なされ、相国寺に初めて御寄宿。南都東大寺蘭奢待を御所望の旨、内裏へ御奏文のところ、

 三月廿六日、御勅使、日野輝資殿、勅諚として、忝くも、御院宣なされ、即ち、南都大衆頂拝致し、御請申し、翌日、

 三月廿七日、信長、奈良の多門に至りて御出で。御奉行、塙九郎左衛門、菅野九右衛門、佐久間右衛門、柴田修理、丹羽五郎左衛門、蜂屋兵庫頭、荒木摂津守、夕庵、友閑、重ねて御奉行、津田坊、以上。

 三月廿八日、辰の刻、御蔵開き候ひ訖んぬ。彼の名香、長さ六尺の長持に納まりこれあり。則ち、多門へ持参され、御成りの間、舞台において御目に懸かりけ、本法に任せ、一寸八分切り捕らる。

 御供の御馬廻、末代の物語に拝見仕るべき旨、御諚にて、拝み奉ること、且つは御威光、且つは御憐愍、生前の思ひ出、忝き次第、申すに足らず。一年、東山殿召し置かれ候て已来、将軍家御望みの旁、数多これありと雖も、唯ならぬ事に候の間、相叶わず。仏天の加護ありて、三国に隠れなき御名物めし置かれ、本朝において御名誉、御面目の次第、何事かこれにしかん。

 

信長公記 七巻 蘭奢待切り捕らるゝの事 より

 

後書き:

 御即位記念特別展「正倉院の世界―皇室がまもり伝えた美―」

に行ってきました。

 目玉は、螺鈿細工が素晴らしい(でかい&ふんだん^^)な琵琶なんでしょうけど、個人的には蘭奢待!!

なんだかんだ30分近く蘭奢待見てましたw 人越しにずっと眺めてたり、ガラス越しに見るために3回くらい並んだり(おかわり^^)。

正式名は、黄熟香 ということを行って初めて知りました^^;

 蘭奢待を入れている(た)箱も展示してありました。家康さんや、綱吉さんの名前入りw ○○寄贈 的な^^ 家康さんの箱には大久保石見守の署名も(長安さんです)。

 

いろいろ貴重な展示がいっぱいだったのですが、何が展示してあったの?って聞かれたら、

 

蘭奢待

 

他には?

 

うーん 蘭奢待!!

オイ!!

 

ってなりそうw

 

11月24日までねー

正倉院宝物は、勅命により封印 現在も!! 白いのは勅書 勅書とともに厳重に封印

ルパン三世が盗みに入らないかなぁ なんてこと思っちゃったりwww

これと、琵琶のレプリカは撮影可能

 

展示は、この写真左手の平成館

 

参考文献&蘭奢待絵葉書(ショップではこれしか買わなかったw税込み165円)

 

以上