3/2 【本屋itoito(奈良市)】
本屋itoitoさん(奈良県奈良市🦌)を初訪問。
ぬまのうまきさんの「くるりん!せなかだあれ?」絵本原画展を観ました。
温かみや可愛らしさはそのままに、ちいさな子どもがかれらのペースで楽しめるようにと、配色やモチーフの点数にも気を配った新作。いいね✨
itoitoさんの棚には、わたしの好きがたくさんそろっていました。
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3/3 【法然上人の絵本】
ふたば書房御池ゼスト店(京都市・市役所前駅より直通)へ。
瑞泉寺の僧侶でもある中川学さんが描く◇『そのとき門はひらかれた 法然上人ものがたり』(中川学絵/かんちくたかこ文、構成/アリス館)
〈阿弥陀さまの願いは、大きくてやさしい世界をつくるのでございます。〉
美しい絵巻をみるような構成。
法然上人の生涯をドラマティックに描きながら、生きる上で大切なことを気づかせてくれる一冊です。
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3/3 【流し雛 🎎🌸】
桃の節句。
上賀茂神社(京都)の桃花神事に参加しました。
雛人形に願いごとを書いた短冊を添えて、境内にある「ならの小川」に流します。
さっぱりと清々しい気持ち。
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3/4
「減少する書店、国が本格支援へ」の新聞見出しを見ました。
記事中に〈文化の基盤である活字や本に人々が広く触れる環境を〉と。
この際なので言いますが、ならばそれこそ本に触れる初期、子ども時代の「唯一本に触れる平等な機会」である学校図書館を大事にすることから始めてほしいと思いました。
「本を買う」の前にある「読みたい」が軽んじられすぎだと思うのです。
文化というなら本屋さんを守るだけではだめで、まず読む人をつくること。
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集客、文化、教育――それぞれ経産省、文化庁、文科省の管轄か。。。
国に頼らず、地図を描くならまず街ごとにとなりそう。
そういった動きは地方や都内で既に生まれていますね。
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3/6 【掲載】
オオツカ・プラスワン会員向けメールマガジン(登録無料)、今月は大人のための絵本特集とのことで取材を受けました。(3テーマ×3冊、計9冊をご紹介)
機会がありましたらぜひどうぞ。
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3/8 【国際女性デー】
絵本で〈ジェンダー〉を考える機会を創出しております。
子どもにとって絵本は「経験」そのもの。
大人は自らの「経験」を通して絵本を読みます。
社会状況を知り絵本を読む中で、“私”は何をどう考えるのか?
問いを立てる小さなアクション。
でも、自他を捉え直す大きな一歩です。
3/8は 国際女性デー💐
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3/9
〈多様性〉という言葉を、「いろいろあるのがいいことなんでしょ?」と都合よく解釈する、変わりたくない人たちは多い。
ついでに「多様性は経済発展のためになる」と、いちいち利の話題にしないと聴かない人も多い。
〈多様性〉って、これまで多数派の陰で見えなかった層の人権の話だよ。
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3/10 【東京大空襲の日】
10万人の命が失われた東京大空襲 。
以前、東京下町の小学校で「東京大空襲のあった日ですね」と語りかけたところ、知っているのは40人中たったの1人だけでした。
風化し、遠い昔話となりゆく「戦争」。
語り継ぐ絵本を。
◇『せんそう』(塚本千恵子 文/塚本やすし 絵/東京書籍)
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3/11 【東日本大震災から13年】
うしなわれたもの
そこからの時を
留め伝える絵本を
◇『ただいま、おかえり。3.11からのあのこたち』(石井麻木/世界文化社)
◇『希望の牧場』(森絵都/吉田尚令/岩崎書店)
◇『なみのいちにち』(阿部結/ほるぷ出版)
◇『いぬとふるさと』(鈴木邦宏/旬報社)
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「絵本」は社会の歴史の記録でもあるのだが、原発関連の絵本はあまりに少ない。評価と価値観のゆらぎのなかにあるモチーフは、子ども向けのメディアで扱いにくいのかもしれない。
「極端な言説をふりまく著者の作品を取り上げるべきでない(東條の信用に関わるぞ)」…
いただいたご意見・ご心配に胸がギュッと縮こまりつつ、このテーマ下の作品のあまりの少なさ、他での取り上げられなさに違和感をおぼえる私。
勉強しますね。
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3/11
銀杏BOYZの曲名で章立てされた小説
『いちごの唄』(岡田惠和/峯田和伸/朝日新聞出版)
ふたりはいつも高円寺から野方まで歩く。
通りを思い浮かべながら読む。
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3/12 【エズラ・ジャック・キーツの誕生日】
朝、エズラ・ジャック・キーツの誕生日(1916年)とのポストが流れてきた。
American writer and illustrator Ezra Jack Keats was born on this day in 1916! ⛄️ Did you know that Ezra Jack Keats’ classic 'The Snowy Day' is one of the most checked out books in the history of NYPL? pic.twitter.com/gnVqlaVeUK
— NY Public Library (@nypl) 2024年3月11日
「THE SNOWY DAY(ゆきのひ)」は1962年アメリカで発表された。
黒人の子どもが雪に目を輝かせ雪とめいっぱい遊ぶ様子がコラージュの技法で描き出される。美しい絵本だ。
KEATSは『月刊 絵本』(1978)のインタビューで、
「それまで黒人の子どもを主人公にした絵本はなく、そのことは犯罪的なことだと思う」
「私は勇気を出して黒人の子どもを主人公にした絵本に取り組んだ」と語っている。
「私の生まれ育った所はニューヨークの下町で、大変貧しい所でした。黒人たちも大勢住んでいます」
世界大恐慌の折に父が失業し辛かったこと、図書館で美術と出会えた喜びなども語られている。
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3/13
「はっぴぃさん」に会いたくて、それぞれ山へやって来た「ぼく」(のんびり)と「わたし」(あわてんぼう)。
ねがいをきいてください はっぴぃさん
……
個人的な願いは、いつしか「ぼくらの」願いに。
明るい太陽の下、戦車と瓦礫に気づく絵本。
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3/14 【葉々社(大田区・梅屋敷)】
はじめての本屋・葉々社へ。
お目当ては開催中の「短編マンガフェア」(〜3/29)。
こういう企画大好きです。すばらしい選書。素敵な本屋さん。
衿沢世衣子『ベランダは難攻不落のラ・フランス』(イースト・プレス)を購入。
3/30〜個展の(写真家)朝岡英輔さんが下見にいらしており、店頭に置かれていた本(氏がカバー写真を手掛けた3冊)をご紹介くださいました。
斎藤真理子さんのサイン本に心惹かれつつも…台湾文学『房思琪の初恋の楽園』(林奕含 著/泉京鹿 訳/白水社)を購入。
偶然出会えた本。
3/10 お店番(本の長屋)
ビートルズを流しました。
日曜の午後。お客様との会話を楽しみながら、やっぱり本のある場所が好きだなと思った日。(高円寺駅 北口より徒歩5分)
🔔次回3/24(日)13時-17時 店番に入る予定です。寄らっせ〜
絵本コーディネーター東條知美