11/3 【文化の日】

「自由と平和を愛し、文化をすすめる日」。
ここに、子どもたちに手渡したい希望があります。





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11/3 

搬入作業のため本の長屋 (高円寺)へ。
棚に絵本&(1970年代発行の)絵本批評誌『月刊絵本』等の品を並べてまいりました。
詳しくはまた後日ご紹介しますが、絵本の礎を築いた先人の情熱を感じる貴重な専門誌です。
〈えほん+∞〉の函にございます。ぜひお手にとってご覧下さい。


こちらはインドネシアご出身、関西在住のお客さま。

教育関係のお仕事をされているそうです。お役に立てそうな絵本を2冊ご紹介したところ、お買い上げいただきました。
ありがとうございました。




夜、本の長屋の線路向こう、「えほんやるすばんばんするかいしゃ」さんへ。
白水麻耶子『またあしたの窓』展が11/20まで開催されています。
ずっとここにいたくなる、しんとした静けさ。
夜に染みいる素敵な空間。



それから、そぞろ書房さんで『漫画選集ザジVol.1』(点滅社)を買いました。
冒頭の大橋裕之作「ありがと」からググッと心を持っていかれる。
熱を感じる選集。すごいです。


文化の日、でした。



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11/6

TVでよく見る女優さんに「私たち知り合いですよね。どこで会いました?」と話しかけたり、さっきまで舞台に立っていた芸人さんと間違えて一般のお客さんに「すばらしい紙切り芸でした!」と話しかけ「僕、ただの鍼灸師ですが…」とうろたえられたりそういうオッチョコチョイを来年こそはやめたい。



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11/7  【魔法の文学館】

魔法の文学館(江戸川区角野栄子児童文学館)へ。


「黒猫シアター」では、角野栄子さんが本の紹介をする姿が映し出されます。
本日「黒猫シアター」で紹介されたのは、児童書『ネッシーのおむこさん』(角野栄子 作/西川おさむ 絵/金の星社)

2歳くらいのお子さまも最後まで集中して聴いていました。
お話のちから、すごいなあ。


館内いたる所にたくさんの棚、たくさんの絵本や児童書。
ポップな穴ぐらみたいな椅子も楽しい♪
階段には、ここで読んでもいいよの意味と思われる小クッションが多数置かれています。
学生の頃(と書いてもう30年も昔のことかと驚いてしまうのですが)角野先生の授業で伺ったことのある、魔女の人形コレクションも必見ですよ 🐈‍⬛🧹✨





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11/9 【町田市 市民大学講座】

ありがとうございました!


重い荷物をガラガラ引きつつ角を曲がったら、自分の顔があり、すごくびっくりしました。(屋外ってあまりないので)ありがたいことです。もうこの街でわるいことはできない。心を引き締めました



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11/10 【えらぶ】

よく、「よい絵本を大人が与えるのではなく、子どもが好きな本を勝手に読めばよいだけでは?」とのご質問をいただきます。 

わかります。

何なら本を、絵本を、絶対に読まなきゃいけないなんてこともないのです。 

ただ、私たちは「好きなもの」とさらっと言いますが、これは知るものの中から選び取った結果なのです。 

ここにこんな世界もあるよ、世界はこんなにひろいよ、こんなにも多様だよと 
私はこれからも伝えていきたいと思います。

子どもと
大人に。


よき問いかけをありがとうございます。いつも心より感謝🍀



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11/11 【元子ども兵士―ウガンダのピチャさん】

『少女兵士ピチャ』刊行記念イベント「アフリカの子ども兵士について知ろう」に参加しました。(柏の葉T-SITE)

世界には、今なお9万人の子ども兵士がいるといいます。
「明日生きられるかわからない子どものことを、絵本を通して知ってもらいたい」と、絵本の作者でTBS報道記者・加古紗都子さん

加古さんによる(人前では初だという)読み聞かせは素晴らしく、真摯な響き。思わず聞き入りました。


後半は、ピチャさん(元少女兵士、現在は39歳でお孫さんもいるそうです)と来場者が、オンラインで出会う時間。
終始笑顔のピチャさん。
強く、明るいピチャさん。

職業訓練で身につけた技術で作ったという品を、たっぷり紹介してくれました。


平和のためにできることを、絵本を真ん中に考えるひと時。

お子さんの参加者からピチャさんへの質問が、胸を打ちました。
世界の人々に突きつけられる言葉です。


「誰がピチャさんを兵士にしたの?」

「祈ること以外に、わたしにできることはありますか?」


☆『少女兵士ピチャ』(加古紗都子 作/文芸社)



絵本コーディネーター東條知美