翻訳家の星野由美さんと初対面ランチ。

とはいえ話題はもちろん「絵本」。

(夢中でお喋りのあまり、外の豪雨にまったく気がつかず)


セビーリャの作家ラケル・ディアス・レゲーラの作品を複数見せていただき、日本語訳で読んでもらうという贅沢なひと時……私一人じゃもったいない!と心から思いました。

自分らしさを問う作品。

「ジェンダー」関連教育などのためだけじゃなく、アートとしても面白い! 


スペイン語圏の絵本はどこかクールで、日本よりさらに自由な空気をまとっている気がします。


わたしの知る限り…だからきっと、星野さんの翻訳によるところが大きいのでしょう。


🍀『たかくとびたて女の子』(ラケル・ディアス 作/星野由美 訳 汐文社)は講演会等でよく紹介する「エンパワーメント絵本」の一冊です。

星野由美さん曰く、「読んだときに心が震えて、どうしてもこれをやらなければ!と思ったもの(作品)を訳している」とのこと。


翻訳という仕事への純粋な動機や情熱を感じて、思わずジーン……。


以前と比べると、海外の翻訳絵本がなかなか世に出づらくなっている(?)印象の昨今ですが、

「あまり目にしたことのない絵」「英語圏以外の文化」「風習」に子どもの頃から触れることのできる〈翻訳絵本〉という場所は、多文化・多様性と出会うはじめの一歩になる。


その必要をあらためて思います。


星野由美さん、ありがとうございました。



絵本コーディネーター東條知美