おおきくて美味しそうな食べ物の絵本を。


☆『ポテトむらのコロッケまつり』(竹下文子文/出口かずみ絵 教育画劇) 




ポテトむらのポテトおばさんが収穫した大量のポテト。

そうだ、みんなで世界一大きなコロッケを作ろう!


話し合い、

お勉強して、

実験して、いよいよ。

さて…

この丸めた巨大なポテトに、小麦粉やパン粉をまぶす作業、いったいどうやったと思いますか?



いいな、いいな。


文章の心地よいリズム、素朴な線、あたたかみを感じる絵、各場面の丁寧な描写、そしてなんといっても…

散りばめられたユーモア!

ポテトおばさんの丸いほっぺ!


秋に植えられた新じゃがが、野菜売り場に並ぶようになりましたね。

「あつあつ」「はふはふ」の

コロッケを、わたしも作りたくなってきました。


最高にわくわくする物語を、どうぞ召し上がれ♡


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巨大な食べものを、みんなでよいしょと作る物語…といえばこちらも。


大量発生した4百万匹の蜂をどうにかせねば。そうだ、あれでおびき寄せよう!ってなんでやねん 笑


ファッションにもご注目。

おしゃれなブリティッシュ絵本です。


☆『ジャイアント・ジャム・サンド』(ジョン・ヴァーノン・ロード文、絵/安西徹雄訳 アリス館)  



『ジャイアント・ジャム・サンド』、イギリスでの出版は1972年。
もうすぐ50年のロングセラー絵本です✨

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巨大な食べもの(みんなで力を合わせて収穫したり料理したりするもの)が登場する絵本は、子どもたちの目を輝かせます。

大きな食べ物……
そこにある歓び。
命の歓び。

『おおきなかぶ』(福音館書店)も、『おおきなおおきなおいも』(福音館書店)も、『ものすごく大きなプリンのうえで』(教育画劇)もそうですね。 





おおきいことは、いいことだ。


絵本コーディネーター東條知美