うららかな春。
あたたかな日差しの元で、気持ちもどこかウキウキしてきますね。
そんな春は・・・恋の季節でもあります🎶
ユーモアあふれる、とっておきの恋の絵本をご紹介します。

 

* * * * *

 

☆『リスとはるの森』(セバスティアン・メッシェンモーザー 作/松永美穂 訳 コンセル)

冬眠から目覚めたリス。
夢中で駆け回り、たっぷり食べて、満足満足。

 

ところが親友のハリネズミは、なにも食べようとしません。
ハリネズミは、後ろ姿を一目みた女の子に恋をしたのです!

 

親友を助けるため、リスは考えます。


「おんなの子の 心をつかむのは かんたんじゃないぞ」

「ゆうめいで ゆうかんで いさましくて、めいよと ほまれがあるのがいちばんだ。」

 

さて、リスはどんな作戦を立てたのでしょうか...?
ハリネズミの恋の行方は...?

 

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鉛筆と色鉛筆で描かれる繊細なタッチ、登場人物の豊かな表情が、なんとなくガブリエル・バンサンを思わせるこちらのシリーズ。

森を舞台に、リスとハリネズミの“恋の大作戦”が描かれます。

 

友だち思いのリスがやることは、どれも検討外れトンチンカンなことばかりです。
ハリネズミは、ボンヤリとされるがまま...(笑)
でも、その二ひきの様子があまりにも真剣で可愛らしいので、読みながら微笑まずにいられません。

気持ちを和ませてくれる、お気に入りの「春の絵本」です。

 

あっと驚くラストは...ヒ・ミ・ツ!
どうぞお楽しみに。
読んだ人は...どうか、お口チャックでお願いしますね。👍🙊✨

 

絵本コーディネーター東條知美