【啓蟄のころ】


「蟄」とは冬眠している様子をいい、「啓」とは動作や行動をするということ。巣ごも りの虫も顔を覗かせ始め、野菜についた虫が蝶になり 始め、桃の花も蕾を開き始め、野山では鳥の鳴く声が あちこちで聞かれ始める気候...


☆『さるのせんせいとへびのかんごふさん』(穂高順也文 荒井良二絵 ビリケン出版)








どうしてこの絵本が「啓蟄」のイメージ?
雪解けの季節。山里では茶色い土手腹が見え始め、そこにぽこんぽこんとあいている・・・へびの穴。

この絵本で、へびは有能なかんごふさんとして活躍するのです♪

風邪をひいたきつねさんへの注射は、薬を飲んだかんごふさんがいきなり噛む!
効きそうです。

腹痛のぶたさんには、胃カメラの代わりにかんごふさんが直接入る!
異物発見。手っ取り早いです。

そして最後にやってくる患者、ぞうさんの鼻づまりを治すためにかんごふさんは・・・

「ハクショーン!!」

ド迫力のくしゃみがちょうど今頃の、花粉の季節を彷彿させるのですね。

関係者のみなさま どうぞおだいじに(^v^)


(絵本コーディネーター 東條知美)