~バレンタイン企画イベント~「恋の絵本を召し上がれ。」
暗いニュースばかり目につくこの頃。
こんなときだからこそ「恋する気持ち」「誰かを大切に思う気持ち」で心が満たされるようなイベントをとの思いから、企画しました。
・・・・・・・・・・・・
文京区白山に佇む大正時代の古民家〈花みち〉。こちらの2階和室をお借りして、 恋がテーマの絵本イベントを行いました。
絵本展示&絵本や詩、紙芝居、フルート演奏、ギター弾き語りなどなど盛りだくさんの内容となりました。
1階の絵本図書館からの流れでお寄りいただいた方も多くおられました。
抒情性豊かな ちょっと懐かしい気持ちになるこちらの和室で、子どものころにタイムスリップしたようなあたたかいひと時。
遊びにいらしてくださったドイツ文学者の天沼春樹さんは、かの有名なアンデルセンそしてご自身の(!)恋にまつわるエピソードなど面白いお話をたくさんお聞かせくださいました。
3月に発売の天沼さんの最新作小説『くらやみざか 闇の絵巻』(西村書店)
は、「幻想的で官能的な大人の小説」とのこと。
楽しみです。
(天沼春樹さんには、突然のむちゃブリに応えていただきました。すみません)
神保和子さんからは、大人の心にぐっと染み入る詩の朗読。
『二人が睦まじくいるためには』吉野弘 童話屋 2003 より
「身も心も」と「祝婚歌」をしっとりと読み上げてくださいました。
夫婦の愛について思いを巡らせながら、しみじみとことばをかみしめたワタクシ。
飛び入りでご参加いただいた横溝さんは、キース・リチャーズの楽曲にちなんだ絵本を英語の原書のまま読んでくださいました。
おおお、かっこいい♡
フルートのメドレー(ご自身による作曲~映画「ベイマックス」主題歌~「サボテンの花」)を披露してくださったのは、演奏家のユン秀美さん。
ずっと聴いていたいと思えるような心地よく優しい音色・・・・・
「恋の絵本」と「音楽」の組合せは最高ですね♪
山北さんは、フルートとのコラボレーションで『おふろでちゃぷちゃぷ』の朗読(アニメーションを観ているみたいで面白かった!)
そして最後にユーミンの「卒業写真」をギターでしっとりと弾き語ってくださいました。
♪人ごみーに なーがーさーれてーーー・・・
染みました。泣けました。
(この後にギターをご披露。すばらしい!)
この企画のもうひとりの首謀者・JULA出版局の編集者北尾さん。
前夜にやや緊張感漂う「もうだめだ」的なツイートを見かけ思わず笑ってしまいましたが、とんでもない。
村山籌子作品集『あめがふってくりゃ』より「かくれんぼ」を、 ゆったりと叙情的に読んで聞かせてくれました。
あれは明らかに恋のハナシですよ、おくさん。
小学一年生の りこちゃん。
「飛び入りで絵本を読んでくださる方」という呼びかけに「はいっ」と手を挙げてくれた大物です!!
初めて手にした絵本『ななちゃんとくまちゃん』を、お客様のほうに向けながら読むというこの小さな女の子の神業に、一同びっくり。
感心しきりでした。
(初めての本をこんな風に読むなんて、大人でも難しいというのに!)
私の演じた“積み上げことば紙芝居”『かわださん』の際には大事なアシスタント役もつとめてくれました。
りこちゃん大活躍。ありがとう♡
そして、恋の絵本がずらりと並んだちゃぶ台を囲みながら、今イベントにご参加くださいました皆さま。
みなさんの温かい笑顔のおかげで、たくさんの幸せを感じることができました。
貴重な祝日に足をお運びいただき、ありがとうございました。
花みち図書館主催の西郷潤哉さん・西郷公貴さん・加藤さん。
素敵な場のご提供、そして今イベントにお力をお貸しいただき心より感謝申し上げます!
このお三方あってこその、空気。雰囲気。
ぜひまた、花みちさんで何か楽しいことをやらせてください☆彡
ちょっといっぱいになってしまったので、絵本のセットリストは後日改めて。
タイトル通り、「恋」をたっぷりいただいた気分です。
あったかいんだからあ~・・・・・ホットチョコレート?
ごちそうさまでした!(*^_^*)
・・・・・・・・・・・・・・
(追記)
下の写真はチョコレートと、大好きな画家 武井武雄(1894ー1983)展覧会で購入したハンカチ。
大正11年創刊の絵雑誌『コドモノクニ』に掲載の、西條八十作
チョン チョン チョコ チョコ チョコレート
武井武雄の生前の言葉、「本に片恋はない」。
本気で愛すれば愛するほど、本は惜しみなく応えてくれる
“子どもに絵本を。大人にこそ、絵本を。”
「恋の絵本」のもとで 集えるよろこびを、ありがとうございました。